シード6人 ページ11
「あー今日は体育祭のあれこれを決めるぞー」
相変わらずうちの担任は面倒くさそうに言う。
「ここに出場項目と名前を記入して生徒会に提出な。」
そう言って教壇の上から一枚の紙を掲げて見せた。
「はい、じゃー樹、いつもみたいにやっちゃってー」
樹「あいよー」
そう言って樹は慣れたように先生とハイタッチすると
入れ替わり教壇に立った。
樹「はい、お前ら！毎年恒例俺たちの体育祭がやってきたぞ！」
ジ「yeah〜！！！！！」
慎「hooo〜！！！！！」
いきなり活気付く教室に驚き、あたしはそっと
後ろの席のきょもに呟いた。
「…毎年こんな？」
き「うん。俺ら中等部からクラス変わらないし、毎回種目も変わらないんだけど、すごい燃えるんだよウチのクラス。」
「……。」
樹「はいっじゃー出場種目ですが！
…うちにはシード権獲得種目がなんと、6個もあります！」
「シード権…」
樹「はい、てことでシード種目は人選確定してまーす！
まず100m走！慎太郎！」
慎「よいしょー！」
樹「200m走は北斗！！」
北「またかよ。」
樹「借り物競走はきょもね！」
き「えっまた俺っ？」
ジ「ねぇ俺はー？俺はー？」
樹「はいはい、ジェスは俺と北斗とバスケ3×3ね！」
ジ「yeah〜今年も勝つぜ〜」
北「またかよ〜。」
樹「はい、あと謎のシード、棒倒しは高地！」
高「なぞってお前、、おれも謎だよ！」
慎「毎年いつの間にか高地が旗とってるんだよなー」
ジ「気づいてたら終わってるよね、アレ」
高「お前らが勢いよく来るから怖くて逃げてんの！
そしたら…いつの間にか旗とってるんだよね」
ジ「AHAHAHAHAHA〜！！！！」
慎「なんで逃げ道が棒の上なんだよ！！！」
ジ「AHAHAHAHAHA！！高地マンキーじゃん！」
慎「マンキー！！！」
ジ「Non,non…monkey！！！」
樹「うるせーよお前ら！先進まねーだろ！笑」
北「…お前ら落ち着け？樹進めちゃって。」
樹「全く…最後のシード種目はクラス対抗リレーね！」
慎「はい、出ました俺の出番！！」
樹「お前と、あと北斗もな。」
北「は！？俺もなの！？」
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作者名：hiori | 作成日時：2019年10月3日 2時
