16MV テヒョンside ページ31
SH「難しいねー」
そう笑うのは、地面に叩きつけられた時に水溜りに入り、そのまま感電死するという演技を終えたスヒョニヒョン。
メイクを落として、服もラフなものに変わってる。
いつものヒョンがそこに居るのに、何だろうこのモヤモヤ。
RM「いや凄かったですよ！」
JH「仕上がりが楽しみですねー」
JN「ヒョン心臓止まるかと思ったよ！！」
ヒョンライン大絶賛の中、僕達マンネラインはと言うと
「「、、、、、、」」
SH「ヤー、、、。こんなに怖がらせるとは、、、」
黙ってスヒョニヒョンにくっついていた。
怖い。
何がって聞かれたら、分かんないけど。
底知れぬ恐怖があった。
SH「ヒョンはヒョン失格だね、、、」
JM「そんな事ありません！」
SH「ほんと？」
JK「ヒョンはヒョンです」
SH「そっかそっか」
でも怖いものは怖い。
何も言えないでいると、スヒョニヒョンが
SH「テヒョナは？」
とひどく優しく言うもんだから
「ヒョーーーーン！！！！」
と抱き着いた。
ちゃんと受け止めて、ぎゅってしてくれる。
JK「僕もー！！」
JM「ずるーい！！」
4人でぎゅうぎゅうに。
JN「どうよ、あれ」
SG「こっち見ないで下さい」
JH「僕達もやる？」
RM「なんで対抗するの？」
ｽﾀｯﾌ「準備出来ました！スタンバイお願いします」
「「はーい」」
SH「さて、僕も準備しなくちゃ」
ヒョンの仕事はある意味これから。
インカムやら何やらをつけて、今度は裏方に回る。
MVの構想だけ考えて終わりだと思ってるペンが多いみたいだけど、それじゃ終わらない。
撮れたものを見て、監督達と一緒に考えて、指示をくれる。
その後の編集も、今回からはヒョンがやる。
SH「テヒョナー」
「んー？」
SH「ほら行こう」
「ん！」
今回は僕から見てくれるみたい。
SH「ストーリーは頭に入ってる？」
「もちろん！」
ヒョンがくれた案は穴が開くほど見た。
不思議なことに読めば読むほど、深い沼にハマるみたいに、面白さが増すんだ。
忘れたくても忘れられないよ。
SH「さすが」
セットがあるから頭は撫でてくれないけど、ぎゅってしてくれる。
「イヒヒ」
SH「可愛いなぁ」
ヒョンのくれたデザインに僕達で色と光を加える。
ｽﾀｯﾌ「Vさん入られまーす！」
さて、始めよう。
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作者名：ソラン | 作成日時：2021年8月2日 13時
