10挑戦 スタッフside ページ20
SH「ヌナ、今日も綺麗ですね」
スタッフ「はいはい、ありがとう。メイク始めるよ」
本場仕込みのレディファーストは、彼のアイデンティティの1つ。
イギリスの血を引く彼の顔は、怖い程に整っている。
元が良いとはこの事。
パッチリな二重。
黒目がちな目元に泣きぼくろ。
高く真っ直ぐな鼻。
薄く口角の上がった唇。
女受けはもちろん、男からも支持を受ける顔立ち。
メイクをしなくてもその風貌は華やかで。
メイクをすれば雰囲気は一気に変わる。
スタッフ「とりあえず、くま消そうか」
SH「あはは。お願いします」
くまは出来るのに、荒れない陶器肌。
SH「そうだ。1つお願いがあるんですけど良いですか?」
働き始めて長いけど、ニキビなんて見たことない。
SH「ヌナ?」
スタッフ「ああ、ごめん。何?」
SH「お疲れですか?もう1人の身体じゃないんですから、休息はしっかり取らないと」
私は、産休でしばらくこの仕事を離れる。
スタッフ「あなたに言われたくないわね」
SH「へへ」
スタッフ「寝れる時は、寝なさいね」
SH「はい」
スタッフ「それで?お願いって?」
SH「いえ、大丈夫です。ヌナが心配なので」
スタッフ「やだ、気になるじゃない。吐きなさい」
SH「えー、、、。いや、採寸の仕方を教わりたくて、、、」
スタッフ「採寸?」
SH「それくらいなら僕でも頑張れば出来るかなって。ヌナの後続の人を信頼してない訳じゃないけど、ね?」
全くこの子は、、、。
確かに女性スタッフがこの現場で、彼らとの距離が近いのは、いざこざの元になる。
それを知るスタッフも彼らも、距離感には細心の注意を払っている。
SH「迷惑でしたか?」
この顔で言われたら、仕方ない。
スタッフ「ううん、凄い助かる。ありがとう。やり方教えるね」
SH「はい、ありがとうございます」
1087人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ソラン | 作成日時:2021年8月2日 13時