１品目 ページ2
少女の家は深い森の中の洞穴に埋め込まれたかのようにたたずんでいるので、当然の如く太陽の光は射し込むはずはないが、新鮮な朝を迎えていた。
私は木で作られた木の特有の良い臭いがするテーブルにシンプルなチェックのクロスを敷いて
無駄に４脚もある椅子の１脚に腰を下ろし
今日も人間を食べていた。
こんなボロボロの姿だと元人間だろうか。
脚の肉はえぐれて骨が見え、左胸には深い傷があり心臓が無くなっている。
酷い姿だけど、こないだ殺してきたばかりだから腐ってはいないし、比較的若い。
ボロボロ具合だとまだましだろう。
先程からナイフで切りフォークで刺して食べているが
味は悪くはない。
思い返すとそのまえの人間は肉がもろすぎて人形はかろうじて作れたがとても食べられるものではなかった。
.....ここまでいっておいてだが言っておく。別に私は化け物の類いでもないし、そのような風習を持つ民族に産まれたわけでもない。
ただ食べてきたから慣れただけだ。
だけれど、世間ではカニバリズムとかアントロポファジーとか...とにもかくにも恐れられている。らしい。
まぁ、そんなことはまだ私には関係ない。
素直に言うとどうでも良い。
そんなことよりもだ、昨日の夜に作り終えた人形を少女に渡さなければいけない。
考え事をしているうちに私は食べ終わり
座っていた椅子から立ち上がって
お父さん人形には素敵なネクタイを。お母さん人形には可愛らしいリボンをつけて最終チェックを完了させた。
食べ終わったので使った食器をまとめ、手に着いた液体を綺麗に洗い流した後に、
私が愛用しているバスケットに二人の人形を入れて、町へ行くようの服に着替えてから
「さて、また独りの子供に希望を与えにいきましょうか」
と呟いて、辺り一面緑の世界へと歩み目的の場所へと向かった。
このあとに、面倒な事が起きるともまったく思わずに。
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よだつたこ - 一言で表しますと、流石ですね。いつも某TRPGをする際にGMとしてもPLとしても描写を見せて頂いておりますが、それに劣らぬ良い文だと思いました。小説の方を見させて頂いたのは初ですが、これからも拝見させて頂こうと思っています。更新、これからも頑張って下さい。 (2017年9月8日 23時) (
レス) id: 83844a324e (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - イオさん» いえいえ、リアルの事情も誰にだってありますし、気分だけが先走ってしまうと文章構成がおろそかになりやすくなってしまいます。自分のスピードで頑張っていただきたいです。 (2017年8月28日 23時) (レス) id: c469fc1703 (このIDを非表示/違反報告)
イオ - おにぎりさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただき嬉しい限りです。主人公に関しては、また更新されるにつれ語られてゆく予定ですので、またいらしてくださいね。 (2017年8月28日 18時) (レス) id: 245e75071d (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください.主人公の設定めっちゃ好みです。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ - のん民さん» 応援およびコメントありがとうございます｡私の個人的な用事でいままで更新ができていませんでした...期待を裏切るような展開になり申し訳ないです｡これからはできるだけ早く更新することを心がけますので､あつかましいですがこれからも応援していただけると幸いです (2017年8月28日 10時) (レス) id: 245e75071d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ | 作成日時：2017年7月17日 23時
