152 カミュside ページ10
シャイニング事務所所属の作曲家、アール。
どんなに調べても顔出しNGや年齢不詳、過去の詳細などすべて出てこなかった。
社長である早乙女に俺のデビュー曲を作るという事で紹介されたが、まさか昨日出会ったあの女だとは思わなかった。
俺は本当にアールなのかを確かめる為に強引に俺の住んでいる屋敷まで引っ張り作曲をさせようとしたが
「私が作るのはその人の為の曲です。
カミュさんの事を私はよく知りません。
なので、カミュさんを知るために質問をさせて頂きたいです」
などと言われ仕方なく質問に答えていくとどうやら俺の母国、シルクパレスについて認識はあるらしい。
俺は関心しているとまたこの女からの発言に言葉を失う。
「カミュさんは母国がとても好きなんですね」
「シルクパレスの話をしていたカミュさんはとても幸せなお顔をされてました。
だからそうなのかと思いまして」
なぜそのような事を言えるのだろうか?
どうして確信に気づける?
目の前にいるこの女はニッコリと俺に笑いかけて立ち上がると、ピアノの前に座る。
「聴いてください。
これがカミュさんの曲です」
そういうと女はピアノを弾き始め、俺はコイツの実力を知る。
〜〜♪
カ「…!」
信じられなかった。
此奴の俺に作った曲はどこまでも優しく美しく、そしてどこか強いものを感じた。
…これが此奴からみた俺なのか…?
俺は思わずピアノを弾いている彼奴を凝視する。
〜〜♪
その姿は先程の雰囲気と少し変わっていたので俺は少し戸惑い、そして思った。
此奴は本当にアールなのだ、と。
俺は流れる曲に耳を澄ましながら目を閉じた。
・
「どうでしたか?」
曲が終わり心配そうな声が聞こえたので俺はゆっくりと目を開ける。
カ「貴様、名前は?」
「え?……アールで「違う」へ?」
カ「本名はなんだ?」
「…早乙女、Aです」
ふむ。Aというのか。
カ「喜べ。お前の事はこれからAと呼ぶようにしよう」
「??ありがとうございます…?」
全く理解していない此奴に俺は口元が緩むのがわかった。そして俺は立ち上がりAの近くにいくと頭を撫でる。
お前の実力を認めてやろう。
精々俺を楽しませろよ、A?
カミュside終了
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理空(プロフ) - マナさん» 大丈夫です!ボード書いた事ないですけど何とかなるはず笑書き込んでおいてください( ^ω^ ) (2020年12月16日 22時) (レス) id: 00ac6c4c29 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 理空さん» う〜ん……ボード書いていいですか? (2020年12月16日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
理空(プロフ) - マナさん» アドバイスになってますかね?汗 わかりずらかったらまたコメントください!マナさんの作品楽しみにしてます〜! (2020年12月16日 21時) (レス) id: 00ac6c4c29 (このIDを非表示/違反報告)
理空(プロフ) - マナさん» そうですねぇ…なんでそうなったのか?どうして引き取る事になったのか?これらの背景(過去)、特徴が捉えられてれば読む人達はその光景をイメージしやすいと思います!私の作品で言えば最初の段階でその背景を入れています(わかりづらいですが←) (2020年12月16日 21時) (レス) id: 00ac6c4c29 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 理空さん» 夢主を誰かが引き取る話を書こうって考えてますがアドバイス?をお願いします! (2020年12月16日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:理空 | 作成日時:2018年12月21日 22時