愛される天才少女4【うたプリ】

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「なんですかそれ」






なんなんですか、それは







嶺「…気持ち悪いでしょ？


こんな女々しく考えてるなんて…

でも大丈夫だよ。
今日はオフだし明日にはまた切り替えて仕事を「…ですか」え？」






「私の事、何だと思ってるんですか？！」






嶺「！？」









私は勢いよく嶺二さんの襟を掴む。






バシャッ！！







勢い余って彼を押し倒して水浸しにしてしまったが、そんな事は後でいい。



そう思うくらい私は腹が立っていた。







「如月さんの件は本当に残念に思います。
けど、私が嶺二さんの立場でも同じ事になってると思います！！
だって前に如月さんの話をした時、嬉しそうに二人で人気者になる！って言ってたじゃないですか！！

その為に仕事を頑張って、頑張って…自分の事しか考えられなくなるのが普通です！！」






私がそう言うと彼は上体を起こし、今度は私が海面に押し倒される。




その表情は今までで見た事ないくらいに怒りが見られる。







嶺「でもそのせいで愛音がいなくなった！




僕のせいで！



だから僕だけがアイドルとして幸せになる事なんて許さないんだよ！！」





「っ！！！




貴方は…何の為にアイドルになったんですか？！


如月さんの為なんですか！！！？」






嶺「…！」






「皆を笑顔にする為にアイドルになったんじゃないんですか！？


それなのに、心からアイドルを楽しめない？
傷つくのが怖い？
私が居なくなる？



舐めてるんですか！！？」






言葉を受ける嶺二さんは徐々に掴む力が弱くなってくる。




私は睨みつけながら彼の手を掴んだ。







「私は貴方の前から消えたりしない！！」







嶺「っ…！」









「絶対に、消えたりなんてしない！！」









そう言うと嶺二さんは今にも泣きそうな表情へ変わった。

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