愛される天才少女3【うたプリ】

番外編〈とある日の事〉蘭丸 ページ22

黒崎side





今日はバイトの日だ。



いつものように喫茶店に行き、着替えてキッチンに入ると






「あ！黒崎さん！こんにちは〜」





そこにはフリフリのエプロンを着たAがいた。





蘭「なっ！？
お前なんでキッチンに…てかその格好っ！！」




「エプロン可愛いですよね〜お手伝いがしたくて申し出たら貸してくれたんですよ！」




蘭「ばあちゃん…」





おば「あらまぁ蘭丸ちゃん。
いいじゃないかい、可愛いんだから〜」





蘭「ったく…てかお前なんでいるんだよ」





「黒崎さんのオムライスが食べたくなっちゃいまして…


でも黒崎がいなかったからお手伝いをしつつ作り方を教えてもらってた所です」








………なんだその可愛い理由は







蘭「っち。俺がみててやるからじいちゃんとばあちゃんは座ってろよ。」





おば「あらあら…悪いわねえ」


おじ「じゃあそこで少し休憩にしようか」






二人をカウンターに座ったのを確認し俺は作業に取り掛かる。





蘭「どの辺まで作った？」



「あ、ここまで作りました！」



蘭「あぁ、じゃあここからは…」







数分後







「出来ました！！」




蘭「ん。初めてにしては上出来だ」




コイツの手際が良かった為、あっという間に完成して喜んでいるのを見て俺は微笑む。



すると、それを見ていたばあちゃんから爆弾発言が飛んできた。





おば「こうしてみると夫婦みたいねぇ」




蘭「ぶっ！！な、何言って…！」




おじ「結婚はいつするんだい？」




蘭「いや、まだ未成年だしそれに付き合ってもねぇから！！」





慌てて横目でAを見るが話を聞いていなかったのか美味そうに飯を食っていた。
俺はホッとしつつ二人の方を見るとニヤニヤとこっちをみて笑っていた。




おじ「早くしないと取られちまうぞ？」


おば「Aちゃん、可愛いからねぇ？」




蘭「〜っ！ちが「黒崎さん！」ムグッ！」





俺は戸惑って言い返せないでいるといきなり口の中に何かを突っ込まれる。





「美味しいですね！黒崎さん！」






突っ込んだ犯人のAはニッコリと微笑み、また食べ始めた。








……意識してるのは俺だけかよ。






俺は頭を抱えながら全く味のしない飯を噛みしめ、ため息をついた。






黒崎side終了

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