愛される天才少女3【うたプリ】

番外編〈とある日の事〉那月 ページ19

四ノ宮side





僕のお気に入りの場所は人気のない静かで自然溢れる広場。



いつもは一人で小鳥さん達とお話をしながらヴィオラを奏でますが、今日は特別な日。






それは





「うーん…ここはもっとやさしい雰囲気にしたほうがいいのでしょうか…」





Aちゃんが遊びにきてくれました！





あるコンサートから仲良しになった僕達は電話で連絡したり、作曲の話をしたりとかで前よりももっと仲良くなれましたぁ〜！
なのでこうして時々予定を合わせて会うようにしています！






那「ここはもっとこうした方が綺麗に聞こえますよぉ〜！
実際に演奏してみますか？」




「はい！是非！！
なっちゃんとの演奏も楽しみにしてきましたので！！」




那「ふふ！ありがとうございます〜
じゃあここから弾いてみましょうか」






合図を入れて僕はヴィオラを。
彼女はヴァイオリンを奏で始めた。







〜〜〜♪





やっぱりAちゃんとの演奏は心地がいい。
唯一僕の考えを理解してくれる女の子。
僕にとって嫌な事も忘れさせてくれる時間。







ふと彼女の方を見ると真剣に音を聞きながらヴァイオリンを奏でていた。






その姿に僕の胸は熱くなる。








「なっちゃんの言う通りここはこうした方が良さそうですね…もう少し調節します！」







と演奏を終わらせて作曲に励む追求心の彼女を見て僕は自分と似ているとすら感じた。







「あ、なっちゃん！そういえば演奏の時少し音がぶれてたのでもっとこうしたらいいんではないでしょうか？」





那「！」







それどころか僕が納得の言っていない事さえ見抜いてくれた。






「もっといい演奏をしたくて…生意気でしたか？」




那「…いいえ。
僕が気付かなかった事を気づいてもらえて本当に嬉しいです！」






僕と同じ思考をもった女の子。




この子は信じていたい。









だからお願い








君は僕を…









＿＿＿＿どうか裏切らないで







四ノ宮side終了

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