愛される天才少女11【うたプリ】

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「あ、え…え！？」







彼が何故私の正体に気づいたのかよくわかってない私は頭が真っ白になり混乱していると






翔「悪い。これ…寝にくいと思って外した」





「！？」






翔ちゃんは気まずそうに私のメガネを手にしていた。


そしてもう一つの私の落ち度は編んでいた髪を解いてしまったという事。




これで私の素顔を隠せるものはなくなっていた。







「あ、あの…」







翔「なんだ？違うって言いてぇのか？



…悪いけど、今のお前はどっからどう見ても俺の幼馴染の早乙女Aだぞ」








…ですよね。







反論しようにも隠しているものがない今の私は何も言い訳ができない状態。






これはもう素直に自白するしかなかった。









「ごめんね…翔ちゃん。

怒ってますよね…？」






恐る恐る聞けば彼は私の頭にポンッと手を置いて笑った。







翔「別に怒ってねぇよ。


まぁ…驚きはしたけど。




つーかこんなに近くにいたのに見破れないなんて幼馴染失格だなー




お前変装上手すぎ」







「…翔ちゃん」







翔「あーーそんな顔すんな。





…たく…しょうがねぇ奴だな。




おりゃっ」







「！？」






翔ちゃんは落ち込む私の頬を指で掴むと同時にムニューッと左右に引っ張った。





「なにひゅるんれしゅか…ひょーひゃんっ」
(何するんですか…翔ちゃんっ)





翔「お前頬もちもちだな〜」





「はなひてくだひゃい〜！！」
(離してください〜！！)





翔「俺様を騙してた罰だー！
うりゃうりゃ〜！」






この後数分間、彼のやられるがままされてようやく解放された私は頬を抑えれば






彼は再び私の頭を優しく撫で始める。







翔「………明日からは俺を頼れよ。

偶然とはいえ俺らはパートナーなんだから」









彼の言葉と撫でている手がこんなにも暖かいせいで









翔「今度は俺がお前の側にいるからな」









なんだか少し









泣きそうになった。

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