保健室の先生【d!】 (ページ2)

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違う人ページ2

syp視点

最近のコネシマさんは俺の事を俺だと思って接してくれない

まぁ、例えば…あ、丁度いい。コネシマさんだ

kn「ん？あ！おうショッピ！」

「あぁ先輩……やる事あるんで失礼します」

kn「ん〜？そーか！じゃ！」

今だってそう。俺の事を誰か違う人だと思ってる。

いつ話しかけても俺を誰かと重ねて見てる。話して接してるのは俺なのに

このまま一緒俺の事しっかり見てくれないん？

本当にクソ先輩…

俺も別に心は狭くないからゾムさんとか、シャオさんとかそこら辺と重ねてるならまぁまだいいんすけど

ゾムさんでもシャオさんでもグルさんでもない…俺の知らない誰か

あ〜あかん…このまま行くとどんどん先輩のこと嫌いになってまう………頭痛い…

サボろ…

ｺﾝｺﾝ

「失礼します…」

保健室の扉はいつもの扉より軽く、簡単に開いた気がした

『あら？いらっしゃい。どうしたのかしら？』

見知った顔じゃない。この先生は代理で来てるらしい

怪しげな雰囲気に黒髪ロングでじっとりこっちを見てくる。

「頭痛くて…」

『うふ、じゃあベットで横になりましょうか。熱だけ計ってもらえるかしら？』

そう言って体温計を渡される。

今もずっとコネシマさんのことばっかり思い浮かぶ。苦しい。もう思い浮かばないでくれ

これ以上俺を悩ませないで欲しい。こんな事1番尊敬してる先輩に言うのもあれだけど、今は本当に先輩が大っ嫌いだ

『…貴方、頭が痛いだけなのかしら？悩みはないの？例えば先輩のこととかね』

「えっ……」

急に話したと思えば今悩んでる所をグサッと刺された

『その反応は図星ね？さ、話してちょうだい。なんでも聞くわよ』

「…ある先輩が俺のことを俺の知らない誰かと重ねてる接してくるんすよ」

『あら…うふっじゃあ、今はその先輩とどうしたいのかしら？』

「今はとにかく離れたい…あの人と接する度に悩んで苦しんでばっかは嫌なんすよ」

『あら…じゃあこれはどうかしら？』

何かを棚から漁って2つ、差し出してきた。なんだこれ。ハンドクリーム？

頭の中を？でいっぱいにしてると笑いながら説明してきた

『うふっ、まぁ、そうなりますわよね。』

『こっちの紫色のハンドクリームはすべすべ、こっちの水色のハンドクリームつるつるになりますわ』

「…それと俺の悩みになんの関係が？」

『うふっ、この2つはとても仲が悪いんですわ。』

『つまり……』