22冊目 ページ22
A視点
「だ、太宰君______」
「ち、違うの!これはっ、」
女子生徒達は、私から手を離し、
太宰君に必死に言い訳をする。
が、太宰君はまるで聞こえていないかのように、
私に駆け寄って来てくれた。
『あの、太宰さ______』
「太宰君。ね?」
『太宰君、何で………?』
「うん、図書室に全然来ないから。
もしかしてと思って、ごめんね、私のせいで」
「太宰君」
女子生徒が呼び掛けた。
「何?」
「ごめんなさい…」
「………」
太宰君は、光の無い瞳を向ける。
何それ、こっわ。
「私、君に告白されたときに言ったよね?」
「っ、うん」
「わざと…………だよね?」
「違うの!私は、ただ太宰君に______」
「何も違くなんかない。
私は、こんなことをされたって、君を好きにはならない」
修羅場?これ、修羅場だよね??
ヤバイ、気まずい、帰りたいっ………!
「ご、ごめんなさい」
「許す気なんて、私は無いよ。
そもそも、謝るのは、私じゃあない」
と、太宰君は私に視線を向けた。
「森川、Aさん…」
女子生徒達は、此方に体を向けて、
「ごめんなさい…」
と、謝った。目には涙が滲んでいる。
好きな人に、こんなこと言われたら、
私だったら2度と立ち直れない。
でも、悪いのは彼女達だ。
どうしたら______________________________
「Aさん」
太宰君が私を呼ぶ。
『何ですか?』
「君の好きにして良い。
暴力も暴言も吐かれてしまったけど」
『…私は_____________________________』
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そこら辺の壁(プロフ) - とあさん» 平気ですよ!むしろありがとうございます!他にもそんな所があれば、ご指摘して頂けると助かります!ありがとうございました! (11月29日 6時) (レス) id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - 15冊目の『私よりも速く来ていた』の速くは早いのほうかと思います…!、見ず知らずの私が指摘してすいません、 (11月28日 23時) (レス) @page15 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - そこら辺の壁さん» 有難うございます!此れからどんどん更新していきたいと思います! (10月18日 20時) (レス) id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 紗雪さん» 確認したところ、「文豪様の反応が見たい!」、「あ〜、これが噂の逆トリやらか。」、「転生して孤児になって買われてそれから……。」、「東方外変録」でした! (10月18日 19時) (レス) id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - そこら辺の壁さん» 何の作品が好きですか?あ、私ので! (10月18日 18時) (レス) id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そこら辺の壁 | 作成日時:2023年9月18日 14時