学園の王子様が毎日図書室にやって来る件。【文スト】

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A視点

結局、恐れ多いのと、面倒が増えそうなのが理由で電話もメールも登録しないまま、気がつけば放課後。
















何時も通り、図書室へ向かうと
















「あ！来た！朝ぶりだね、Aさん」
















太宰君がいた。今日は、私よりも早く来ている。
















『そうですね』
















私は、適当に返事をして、何時もの貸し出し席に座る。

すると、太宰君は嬉しそうに此方へやって来た。
















「紙、見てくれた？」

『………一応、』

「どう？連絡先交換しない？」
















太宰君は、携帯を取り出し私に見せる。
















『しません。私と貴方じゃあ差がありすぎます。
連絡先やデェトなら、他を当たって下さい』

「私は、Aさんが良いのに」
















意味が分からない。

こんな台詞、誰にでも吐いているのだろう。
















なのに。
















私みたいな、平凡で何の取り柄も無いつまらない女と一緒にいるのに。
















何故、何故彼は、こんなにも_________________



















「良いじゃあないか！ねっ？」

こんなにも、幸せそうで、嬉しそうなのだろう。

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作「hit数を最近気にしてなくて、見てみたら、
すんごく増えてました。ありがとうございます」

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