#14 兄は滅茶苦茶怖い ページ14
6枚切り様リクエスト。
・敵組織に夢主ちゃんが傷つけられたら。
***
『そうです…私の、兄です』
「だよな。実は俺ら探偵社のせいで中々密輸が難しくなってるンだよ。
他にもポートマフィアやら異能特務課やら潰さねぇとならン組織は山程あるが、探偵社は一番潰しやすそうだから選んだ。
……なァ、穣ちゃん。妹なら知ってるだろ?
探偵社の弱み、一つくらい教えてくれよ」
蹴られた所の痛みが激しい。
あまりにも怖い。
助かるには、探偵社の弱みを吐くしかない。
けれど。
『断り……ます』
「は?」
『探偵社はヨコハマの安全を守る物です。
そして……兄の、目標を達成する為の物である。
壊せません。私には無理です』
自分でも本当に馬鹿だと思う。
だけど、それはあんな奴の妹であるなら、避けられない事実。
「ふん、何だ無駄足だったな」
男が銃を構え、指を掛けた途端。
「流石、私の妹だ。
中々嬉しいことを言ってくれるね?」
重そうな扉が倒れる様に開いた。
其処に立っているのは兄を始めた探偵社の面々。
全員ではないが、やって来てくれたのは、
敦君、国木田さん、兄、与謝野女医。
敦君と国木田さんは直ぐ様犯人の元へ。
兄と与謝野女医が此方へと来てくれた。
「全く。門限過ぎても帰って来ないから。
もしかしてとは思ったよ」
『ご、ごめんなさい……あと、ありがとう』
「ふふ、良いのだよ。当たり前さ。
そういう訳で!」
いつの間にか素早く犯人を捕らえた敦君と国木田さん。
二人が捕らえた犯人の方へ兄は詰め寄る。
犯人の男達は怯えた様子であった。
「さァ……私が妹を大事に大事に愛でているのを知っていて使ったね……?」
見下ろす冷たい視線。
「おまけに怪我までさせて………。
………与謝野さん、Aを治療して寮まで送っていただけませんか?敦君と国木田君もありがとう」
また後でねと兄は微笑んだ。
……その後、犯人は無事逮捕。
警察が言うには相当顔が死んでたんだとか。
そして、連れてきた砂色外套の男性は悪魔的な笑みをしてたんだとか。
何はともあれ、私は兄が犯人達に何をしたのかは知らない。知りたくもない。
……でもまぁ、感謝はちゃんとしております。
***
<作者から>
・いかがだったでしょうか……文字数の関係で少し物足りない部分もあるかもですが、多目に見て頂けると幸いです。ありがとうございました!
是非ともまた、宜しくお願いします!
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新・太宰の包帯希望者 - 完結おめです!作者様の小説神すぎてもう明太子になりそうです)))前の端末壊れたのでここで書きますね!様々な面で頑張ってください! (4月9日 12時) (レス) id: 510377e956 (このIDを非表示/違反報告)
推し丸様☆(プロフ) - 敦くんのほうの話でもコメントさせていただいたんですけど、本当にそこら辺の壁さんの作品は見るのが楽しくて、私の癒やしでした。最後まで面白い作品をありがとうございました。もし帰ってこられたら、またそのときは読みたいと思います。 (4月8日 18時) (レス) @page29 id: a7c7bf6202 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!そして数々の神作品をありがとうございました!!またいつでも書いてください!!絶対読みます!!! (4月8日 18時) (レス) @page29 id: 140287e0ee (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 6枚切りさん» いえいえ〜!気にいって頂けて良かったです!ありがとうございました! (3月29日 6時) (レス) @page16 id: 09395bcd27 (このIDを非表示/違反報告)
6枚切り - そこら辺の壁さん» ありがとうございます!!最高でした😭🙏また機会があればお願いします!!! (3月28日 14時) (レス) id: ef31847629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そこら辺の壁 | 作成日時:2024年3月16日 9時