クソチャイナ娘の姉貴は俺の標的【沖田総悟】

Battle_162 ページ31

引きずる足が痛い。





それでも、走らなきゃ。





遠くに見える、喧騒の中へ。






必死に足を進めると、次第に痛みなんか気にならなくなってきた。








ただ、早く。





早く神威と晋助を止めたくて。





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早く、







沖田にアイタクテ。





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怒られてもいい。





「どうして何も言わなかった！」ってぶっ飛ばされてもいい。






1週間会えなかっただけなのに、会いたくて、姿をひと目見たくて仕方ないの。









こんな気持ち、初めてだよ？





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この気持ちがどういうものかなんて、まだ知らなくていい。






ただ、この気持ちを抱ける今の関係が、心地いいの。









「だから、あたしは走る……っ！」




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無我夢中で、あがる息も気にせずに。





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そして______視界に小さく捉えたピンク色。









(…神威)






気づかれないように気配を殺す。

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神威は懐から何かボールのようなものを取り出す。


それを振りかざした。





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「ﾁｯ、ヤバいやつじゃねーか」





走る力を強くして、思いっきり地面を蹴る。






ﾄﾞﾝｯと強いバネが足にかかり、高く身体が持ち上がった。






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そのまま、神威のもとに。









「何投げようとしてんだ神威ボケェエエエ！！！！」









思いっきり神威の背中を右足で蹴り飛ばした。





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あ、ちょっと爽快感。

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