Battle_133 ページ45
「お、こんなとこにいたのかよ多串くん」
俺が怒りに震えてる間にもずかずか俺の部屋に上がり込んで来た万事屋。
「何しに来やがったてめェ!!
こちとら今大事な時期なんだよ!!
邪魔すんじゃねェ!!」
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「邪魔ってなんだよ〜俺だってそんな暇じゃねェんだぜ?」
「旦那ァ。
声がすると思ったらアンタでしたかィ。
ずっと3日ほど家に帰ってないってチャイナが言ってましたぜィ」
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偶然通りかかった総悟がタオルで汗を拭きながら問う。
その問いに万事屋はぽりぽり…と頬をかき、少し気まずそうに
「あぁ…ちょーっと故郷の田舎に里帰りしてた。
墓参りついでに調べたいこともあったしよ」
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それだけ答えると、ふいに視線を俺のほうに______正確には俺越しに机の上へ向けた。
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万事屋の視線を目だけで追うと、さっき芹沢が俺に渡した越前幹衛門についての報告書。
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「やっぱりお前らも怪しんでたかぁ…そりゃそうだわな。
でも、悪りィが越前屋のことは、俺に任してくんね?」
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は?
「なんでだ」
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「うーん…はっきりとは今は言えねェが…
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あいつのことは、半分ぐらい俺らの責任だしよ。
越前屋は、【あの時代】が産んじまった不幸な子どもだ」
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あの時代…
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「だからてめェらは、絶対ェ手出しすんじゃねェぞ。
てめェらにゃ知らなくていい世界の裏側だ」
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一瞬万事屋が漂わせた有無言わせぬ雰囲気に押され、何も言えずに、
ただ、去っていく背中を見つめることしかできなかった。
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クルミ(プロフ) - すみません…夢主ちゃん設定がいつの間にか神威の双子の妹から姉に変わってしまったのですが(>_<) (2018年9月10日 22時) (レス) id: 2897a413e4 (このIDを非表示/違反報告)
蓮見(プロフ) - ちょ、ちょちょちょっと待ちなせェお嬢さん のとこが好きですw (2018年8月25日 21時) (レス) id: 453a0cd42e (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 神威が高杉を呼ぶときは、『晋助』ですよ? (2017年9月9日 19時) (レス) id: 47bcec497e (このIDを非表示/違反報告)
夜鬼姫 - 近藤さん良いこというなぁ〜 (2016年7月29日 11時) (レス) id: 8c48442c60 (このIDを非表示/違反報告)
沖田アイリン(プロフ) - 神威が高杉を呼ぶとき、「旦那か、か「高杉の旦那」です (2015年5月24日 8時) (レス) id: b34cc47116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひより | 作成日時:2014年9月6日 3時