クソチャイナ娘の姉貴は俺の獲物【沖田総悟】

Battle_122 ページ34

＿＿＿＿＿おかしい。









地下牢にいる罪人を見たとき、直感でそう感じた。






それは近藤さんも同じようで、さっきまでの姿はどこにもなく、ただ眉をひそめた。







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「__近藤さん」


「ああ」








普段なら、罪人は主に3つのパターンに分かれる。



ひとつは、反省してる者。


ひとつは、不貞腐れ反抗心を燃やす者。


ひとつは、この世の終わりのような生気のない顔で過ごす者。




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今ここにいる奴らも、ぱっと見はそれと変わらない。




俺たちにビクビクしながら、俺たちをなんだなんだと怯えた目で見つめる。







それでも。





今日の罪人たちの雰囲気は違って。




みんな一様に、怯えた目をしながらもその瞳はひと筋の光が宿ってるように見えた。





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まるでこれからいいことがあるのをワクワクしながら待つ、子どもみてェな。









「俺たちは伊達に何千回と罪人を見てきてねェ。



トシ、こいつはちょっと気をつけなきゃいけねェな」







低い声で小さく俺だけに聞こえるように。




近藤さんの声が鼓膜に響いた。






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ピリリリリリ…






突然鳴り出した俺のケータイ。








チッ、誰だよこんな時によォ…





「もしもし」

『もしもし、副長、今越前屋が来てます。
副長にお話があるそうですので、応待よろしくお願いします』


若い隊士の声。




「わァーったよ。すぐ戻る」





それだけ告げると電話を切った。






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