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Battle_445 ページ4

*沖田side*


まあ、実はあともう一つ理由はあるんだけどな。



「それだけって、訳じゃねェよ」


「…え?」


濃い青色の瞳が丸くなる。



俺が目覚めなかった理由。

最初は前者が主な理由だったけど。


.




.


「Aの話をずっと聞いてたかったから」



「…あたしの、話?」



少し赤みが差すAの頬。

その頬を指でなぞった。



「お前が俺の部屋に来るとき、いつもその日の出来事話してくれるだろ?」



楽しかったこと、嬉しかったこと、怒ったこと、泣いたこと。


Aの眼に映る俺は眠っているはずなのに、まるで俺が目の前で話を聞いてるかのように生き生きと喋り続けて。



「それを聞くのが、毎日の楽しみになってた」



俺が目覚めない理由が、気づけばすり替わってた。



.




「また話してくれやせんか」



話を聞いてることは楽しかった。

だけど、それだけじゃなくて。



「気付いたけど、まだ俺はAのこと全然知らねェんだよ。


……でも俺、欲張りなんでさァ。

俺がAのこと1番に知ってねェと、嫌なんでィ。



だから、これからも俺にお前のこと教えてほしい」


.





.

俺のワガママ。


でも好きな奴相手なら誰だって共通する気持ちだと思う。



.



家族の次に、Aのこと知ってるのは俺じゃなきゃダメ。


……小さな独占欲。

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ての(プロフ) - ほんとにほんとに初めから最後まで素敵なストーリーで定期的に全て読み返しに来てしまいます!今もなお修正などこの作品を大切に残して頂けて嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 892b9edcae (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 内容が、ヤバイぐらい、キュンキュンしてた(//>∀<//) (2019年7月15日 0時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 最高でした!終わるのが悲しいです.. (2018年11月24日 15時) (レス) id: e8f3408ea6 (このIDを非表示/違反報告)
- カイなのかリクなのかソラなのか、ごちゃごちゃになってますよ! (2018年6月15日 2時) (レス) id: 9c5cfdf043 (このIDを非表示/違反報告)
琴菜 - 面白かったですっ!お疲れ様でした! (2018年2月26日 3時) (レス) id: e179cd3389 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひより | 作成日時:2015年11月28日 15時

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