Battle_458 ページ17
だからね、と神威。
「いつになるかは分からないけど、俺にとってのAがただの家族になったら。
そのときにまた、お前に会いに行くよ」
「うん、待ってる。
ずっとずっと、待ってるから」
神威の目を見て、しっかりと伝えると、ふい、と逸らされる。
「だからそんなこと言っちゃダメだよ…」
離れたくなくなるじゃん、と小さく漏れた声は、聞こえないフリ。
.
.
.
「________提督。
そろそろ、お時間です」
背後から聞こえた声。
神威の部下かな。
「ああ、今行く」と立ち上がった神威に合わせて振り返ると、
「………うそ」
2度と見ることが出来ないと思っていた、その姿。
ソーダと空を混ぜたような、薄い水色の髪。
「カイ……なの？」
紛れも無い、カイの姿。
「カイじゃないよ。カイはあのとき“死んだ”。
コイツはカイの代わりに入ったソラだ」
「え……死んだ？」
この世界じゃ仕方の無いこと。
分かっていても、どこか痛む気持ちが湧きあがる。
「はじめまして。
提督にはお世話になってます……Aさん」
“ソラ”と呼ばれた人が、ニコリと微笑む。
.
(……そっか)
カイと全く同じだとしか思えない人物が、カイのものと全く同じ声で、同じ話し方で、あたしの名前を呼んだ。
「……っ」
嬉しくなって、笑みがこみ上げるのを抑えられない。
.
“カイ”は死んで、“ソラ”になったんだ。
.
.
「…はじめまして！ソラ！」
.
.
日が暮れつつある夕焼けに照らされて、
3人の表情は明るく輝いた。
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ての(プロフ) - ほんとにほんとに初めから最後まで素敵なストーリーで定期的に全て読み返しに来てしまいます！今もなお修正などこの作品を大切に残して頂けて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年3月12日 17時) (
レス) id: 892b9edcae (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 内容が、ヤバイぐらい、キュンキュンしてた（／／＞∀＜／／) (2019年7月15日 0時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 最高でした!終わるのが悲しいです.. (2018年11月24日 15時) (レス) id: e8f3408ea6 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - カイなのかリクなのかソラなのか、ごちゃごちゃになってますよ！ (2018年6月15日 2時) (レス) id: 9c5cfdf043 (このIDを非表示/違反報告)
琴菜 - 面白かったですっ！お疲れ様でした！ (2018年2月26日 3時) (レス) id: e179cd3389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2015年11月28日 15時
