クソチャイナ娘の姉貴は俺のモン。【沖田総悟】

Battle_412 ページ5

いわゆる天人に部類されるんだろうけど、現れた者たちがあまりにも戦意に満ち溢れている。


舐めつけるような視線であたしと神威を捉えてきて、少し気持ち悪くなった。



辺りを一通り見回した神威が、ふぅん…と面白そうに言った。



「なるほど…春雨か。


俺の強さを知らない他の師団の奴らはともかく、第7師団からも寝返った奴が紛れ込んでるネ。


自分たちの立場と力量を分かってる？」



僅かに嘲るような口調。



確かに、そのカリスマ性と強さを鑑みれば、誰でも神威の側につくだろうに。



それに対して、ハッと一笑に付すカイ。





.



「俺は提督にほとんど全ての点で負けてます。


でも、ただひとつ、


『人望』の点ではアンタに勝ってるんです」



.



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人望…か




「確かに」

「確かにって何だよ。ひどいヨA」

「や、だって本当のことだし」



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人を測る物差しの単位が基本的に『強さ』という観点しかない神威が最も持ち合わせないもの。


それは仁徳だとか思いやりだとか。


ただ、今までは神威の強さとそれに付随するアホ提督とは比べ物にならないカリスマ性がみんなを従わせていたけど。





その観点で神威とカイを比べたとき、そんな感情から来る部類のものを全く持ち合わせない人に、人が寄り付かないのは道理なこと。



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「今までの生き方見返せ、そしたらいっぱい反省できるわ、神威」


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痛いとこを突かれすぎて、そう八つ当たりするので精一杯だった。

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