Battle_439 ページ32
コンコン
「____入るよ」
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診察室からそのまま向かった部屋。
返事があったりしないだろうか、と淡い期待を込めてノックした。
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「今日もなし、か」
は、と短く息を吐いて、引き戸を開けた。
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ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ…
気味が悪いくらい規則正しく鳴り続ける機械音。
その傍に眠るのは、無数の管に繋がれた沖田の姿。
あたしが目覚めて、沖田の部屋に足繁く通うようになってから1度も変わらない構図。
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「今日も来てやったぞ。喜べ」
努めて明るく話しかけるけど、ニセモノの明るい声が虚しく響いた。
ベッドの下に置かれてる丸椅子を取り出して、座る。
沖田の顔には湿布が貼られ、頭や入院着の隙間からぐるぐるに巻かれた包帯が覗いて、痛々しい。
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「あたしね、明日で退院していいんだって」
ぽつり、と語りかけた。
日課。
毎日目覚めない沖田の隣で、沖田が眠ってる内にあったことを沖田に話すこと。
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だらり、と伸ばされた手を掴む。
握った手は温かくて、少しほっ…とした。
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「沖田が目覚めないうちにあたしだけ元気になっちゃったよ。
沖田、明日から病院にひとりぼっちだよ？」
こみ上げるものも気にせずに話し続ける。
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「沖田はひとりぼっち……嫌い、でしょ…っ？」
昔から、みんなに愛されて、慕われて。
たくさんの人に囲まれて過ごした君は、平気なフリしてきっと誰よりも孤独が嫌い。
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「だから…っ、目を覚ましてよ…っ」
あたしに「俺に泣かされてやがる」って嬉しそうに、サディスティックに笑ってよ。
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零れ落ちた涙で、シーツにたくさんの染みができた。
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銀魂☆☆☆☆☆ - すごいキュンキュンします〜〜〜!!!!! 空知先生とひよりさんが神様にみえます。この作品大大大大大好きです！！ (2016年3月11日 16時) (
レス) id: 4ecdf1b2ff (このIDを非表示/違反報告)
総悟大好き！ - 次の章まで行ってください！喜んで読みます！！ (2015年11月29日 16時) (レス) id: eae230a3f8 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 次の章行くんですか！？めっちゃ楽しみだし、うれしいです！がんばってください！ (2015年11月28日 11時) (レス) id: 5abee972a9 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 1番初めの章から読まさせていただきました！もうキュンキュンが止まりません！(*pωq*)ずーっと読んでたいです(*pωq*)次の章も絶対絶対絶対読みます！(*ﾟvﾟ*)頑張ってください応援してます(*ﾟvﾟ*) (2015年11月28日 0時) (レス) id: 268b1d3fe1 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 次の章いくんですか！？嬉しいです！！！この小説が私の毎日の楽しみなので！！応援しています！！ (2015年11月28日 0時) (レス) id: fafd5c8065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2015年9月7日 23時
