Battle_436 ページ29
「あたしね」
「人を守りたいと思うだけで、あんなにたくさんの力が出るなんて思わなかった」
こんなに『力がどんどん湧き上がる』と実感したことなかった。
大袈裟じゃなく、自分が無敵な気がしたんだ。
「目の前でたくさんの人が傷ついて。
『夜兎の力を誰かを守るために使いたい』てパピーに宣言したはずなのに、あたしはカイ1人にすら敵わないほど非力で。
それに耐えられなくなって、みんなを守れる力が欲しい、そう強く、強く願った」
たった、
たったそれだけのことだけど。
「沖田がいないと、出来ないことだったの」
沖田と出会う前のあたしは、力は強くとも心は弱虫だった。
向かってくる敵を全て倒すことでしか、自分の身を守れなかった。
1人で、孤独でいることが何より自分の身を守れると信じて、殻を何層も重ねていった。
流れた血の量だけ恐れられ、深まる孤独。
今思えば、その頃のあたしが渇きっぱなしなのは、当たり前のこと。
独りでいたって、自分の渇きを満たすことなんてできない。
誰かと一緒にいて、誰かと感情を共有することで初めて満たされる。
あたしはそれを、地球で、江戸で、学んだ。
.
.
「沖田のおかげで、あたし、強くなれたんだよ」
1247人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀魂☆☆☆☆☆ - すごいキュンキュンします〜〜〜!!!!! 空知先生とひよりさんが神様にみえます。この作品大大大大大好きです!! (2016年3月11日 16時) (レス) id: 4ecdf1b2ff (このIDを非表示/違反報告)
総悟大好き! - 次の章まで行ってください!喜んで読みます!! (2015年11月29日 16時) (レス) id: eae230a3f8 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 次の章行くんですか!?めっちゃ楽しみだし、うれしいです!がんばってください! (2015年11月28日 11時) (レス) id: 5abee972a9 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 1番初めの章から読まさせていただきました!もうキュンキュンが止まりません!(*pωq*)ずーっと読んでたいです(*pωq*)次の章も絶対絶対絶対読みます!(*゚v゚*)頑張ってください応援してます(*゚v゚*) (2015年11月28日 0時) (レス) id: 268b1d3fe1 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 次の章いくんですか!?嬉しいです!!!この小説が私の毎日の楽しみなので!!応援しています!! (2015年11月28日 0時) (レス) id: fafd5c8065 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひより | 作成日時:2015年9月7日 23時