クソチャイナ娘の姉貴は俺のモン。【沖田総悟】

Battle_423 ページ16

＊神威side＊



殴る


蹴る


突く


殴る


蹴る


突く…




何度繰り返しても、敵が減る気配は一向にない。

しかもタチの悪いことに、揃いも揃って全員雑魚。


楽しめやしない。
数が多い分面倒なだけ。



.




「…はっ」


笑っちゃうネ。


きっと沖田くんとAもすぐにカイを倒してしまうだろうから、終わったら2人に手伝ってもらおっかな。



.






.



「さてさて、Aは〜？」


あまりにも余裕なモンだから、ついつい部下と闘っている妹の方に視線を遣ってしまう。



だが。


「…あり？」



捉えたのは、予想外な展開。

カイに押されてる…というほどでもないけど、2人がかりなのに拮抗してる姿。


俺と血を分けたAがいながらもこの状態とは、カイはなかなかの手練れだったらしい。



「ありゃりゃー…」


カッコつけてこんな雑魚どもの相手買って出るんじゃなかったな。

すごく楽しそう。


「俺も混ざりたいな…」


緩く唇が弧を描く。



.






「仕方ない、こっちは俺1人で片付けるか」



はあ、と小さく息を吐くと



どうやって最短で終わらせられるかな、と頭を回しながら拳を振りかざして進んだ。

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