クソチャイナ娘の姉貴は最凶トリオに取り合われてます【沖田総悟】

Battle_384 ページ8

＊沖田side＊



「く…っ」



俺に向かって鋭く振りかざされる剣を受け止める。

打ち払って後ろに引けば、



「逃げてばっかじゃつまんねェだろうが」


至極退屈そうな高杉。



.




ムカつく





「うっせェ」


嘲られるのが普通に腹立たしくて、
夢中で高杉を突き刺すことだけを考えて、ｼｭｯと突いた。


すると、ズン、と今までとは違う感触。


「…っ」


高杉の息が詰まったのに我に返れば、

相手の腹に沈み込む俺の刀。



(当たった…！)


そう確信したのと同時。

高杉の白刃が煌めいた。




.






「っぐ…！」



俺の腹にも真っ直ぐ刀が突き刺さり、かはっと血を吐く。




.





ぶん、と刀を抜かれ、共に崩れ落ちた。







.




「…はぁ、はぁ」

「…ちっ、やりやがるじゃねェか。幕府の犬が」



互いに息も絶え絶えになりながらも高杉は苦笑する。



「ドSは舐められてばっかじゃ気に食わねェんでさァ」


刀を支えに何とか立ち上がろうとするも、全身が震えて思うようにいかねェ。



「さっきの一撃だけ格段に速さが違った。

さすが真選組一の剣士だぜ」


何か認められてる？よな。

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