クソチャイナ娘の姉貴は最凶トリオに取り合われてます【沖田総悟】

Battle_408 ページ33

うわぁああ…！と何度も声をあげて泣きじゃくる。


まるで子供が泣くように。



泣きたくないのに、涙を止める術をあたしは知らない。

ただ溢れる涙に身を任せた。





その間もずっと沖田は頭ををぽんぽん、と撫で続けてくれて。




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「大丈夫。


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てめェは誰も傷つけちゃいねェよ。





伝えるべきことを伝えた、それだけでィ」





「……え？」






何気なく発せられた言葉に、

ゆるゆると目を見開く。



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そっか。




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"てめェは誰も傷つけちゃいねェよ"








______この一言を、言って欲しかったんだ。




.






.



じわり



一瞬引っ込んだはずの涙が、また溢れる。




「ふぇ…



よかったぁあああ〜〜〜〜」









よかった


少しは傷つけてしまったかもしれないけれど。



このままずるずると引きずり続ける方が傷つく。



晋助も、また子も、あたしも。


だから、これが、最悪の中の最良の結末なんだ


……そう、信じるしかない。





ゆっくりと、あたしも沖田に腕を回す。



.







.



______その手はまだ、震えていた。

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