クソチャイナ娘の姉貴は最凶トリオに取り合われてます【沖田総悟】

Battle_399 ページ24

「晋助さま！！！！！」





もう1度叫んで晋助に後ろから抱きとめる______また子。





.




いないはずのまた子の登場にあたしも晋助も動きを止めた。




その隙に

「…っわ！」


後ろからグイッと身体ごと引かれ、晋助から離れる。

持ち手を失った刀が、カシャン！と虚しく音を立てて落ちた。




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そのまま抱き寄せられる。

目の前にあるのは真っ黒な隊服とススキ色の髪。





「……おきた」

「すぐに動けなくて、悪かった」



悔しそうに、少しだけ眉を下げて。


.





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違う、

助けてくれただけで嬉しいの、

謝んないでよ、



そう、伝えたいのに。

上手く声が出せなくて、金魚みたいにただ唇をぱくぱくさせながら首を振ることしか出来ない。



.








.



____________それよりも。






「晋助は？！」



バッと勢いで振り返る。


また子に押さえ込まれてる晋助を一瞥して、
すぐに刃先に何も付いてない刀を視線で捉え、




「よかったあ…」



刀が晋助に刺さってなかったのが分かった途端、だらしなく声を上げた。




.








.





そして、


この場に来てくれたまた子に、言い知れない嬉しさとか感謝とかがこみ上げた。




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「お願い…また子」







小さくこぼしていた祈りは、聞こえてなくてもきっとまた子には届いてる。

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