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◇
うすらと目を開けてまた閉じる
何回かそれを繰り返したところでAはすくと顔を机からあげた。
いつの間にか寝てしまっていたようで、視線の先には短くなった
Aは昨夜の自分が書いた文字を指でなぞり、１つ溜め息をついた
『ほんとに、嫌な夢』
夢じゃなくて現実だってことは滲んだインクがそのことを証明している
もっと言語化すべき気持ちが心の内を渦巻いてはいたが、今はそれらを口から出すのは少しはばかった
・
それから２、３日はAはなんとなくうわの空で、
何度か薬品を倒しそうになり、しまいにはスネイプから体調でも崩したかと聞かれる始末だった
・
「A、聞いていますか？」
横からかかる声にAはハッと顔を向ける。
『ご、ごめんなさい。少しばかり考え事をしてしまって…』
「しっかり睡眠は取っていますか？医務室補佐のあなたが倒れたら示しがつかないですよ」
そう言って、マクゴナガル先生はAの顔色を伺う
『大丈夫、大丈夫ですってば＿＿＿＿＿それで、何の話でしたっけ？』
先程の表情とは打って変わって明るい顔になったマクゴナガル先生は嬉々として話し出した
「生徒たちがクディッチの練習に精を出していましてね、喜ばしいことです。という話ですよ」
幾分か下げられた目尻から、マクゴナガル先生が自身の寮のクディッチチームに期待を寄せていることが伺える
『ああ、そういえばグリフィンドールが競技場を予約したらしいですね』
「あら、知ってたんですかA。ウッドが新しい策を練ったみたいでしてね」
『それ、あまつさえレイブンクロー側の私に言っちゃいます？』
クスリと笑ったAを見て、マクゴナガル先生も笑みを浮かべる
「私としたことが、喋りすぎたみたいですね」
クスクスと小さく笑いながらも、Aは近々起こるだろうグリフィンドールとスリザリンの攻防をどうしようかと思っていた。
─理不尽な言葉をハーマイオニーが浴びないように、それに、ドラコがその言葉を吐かないように
エゴかもしれないが、Aは学生時代に起こった事件を思い浮かべて、深く息を吐いた
＿＿＿＿まずはあの薬学教授に競技場使用許可を取らせないようにするべきか
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マリア(プロフ) - 作品はもう更新されないのでしょうか？とても面白かったので楽しみにしています。 (2023年4月9日 18時) (
レス) @page39 id: 584135c4eb (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月4日 10時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 12時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。続き楽しみにしてます！ 体調に気を付けてくださいね。お時間と余裕のある時に更新されるのを待ってます！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - まいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！誠心誠意取り組んでまいりますので、更新を楽しみにお待ちください！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月27日 12時
