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◇
地下の研究室に戻り、心底ありえないという顔をしてスネイプがAに言う。
「なぜあんな選択をした」
『それが正しい気がしたからよ。』
ソファーに座り、Aの答えに納得できないと表情で訴えながらこめかみをトントンと叩いた。
「レイブンクローの秀才は‘’ここ”のネジが少々外れているらしいな」
Aはマントを脱いで向かい側の１人用のソファーの背に掛け、そのソファーに座る。
『ネジが外れてでもしないとやってけないわ』
手をひらひらと揺らしてそう返した。
スネイプは鼻をフンと鳴らして腕と足を組む。
「首を締められた、と言っていたが。本当か」
一瞬その質問に正直に答えるか否か迷った。
いや、そもそも正直に答えなかった場合どうなるのか？目に見えてる。
『ええ、まあ。』
「締められた跡など残っていなかったが」
それはAにとっても疑問だった。目覚めた時には既に締められた跡は消えていたのだ。
『私って、もしかしたら自分のことあんまり知らないのかも』
「大層なことだ」
スネイプがせせら笑う。
『……遠回しに馬鹿とかそういうの伝えてくるのやめてちょうだい』
スっと目を細めてAが言った。
スネイプがすました顔で小首を傾げる
「それについては否定も肯定も出来ないな」
『失礼ねぇ』
ーズキンッ
突然、頭に痛みが走った。僅かに眉を寄せたのを見たスネイプは「どうした」と声をかける。
ー＿く、早く。次の未来がくる
Aは息をつめた。同時に、このままここにいるとまずいことを悟った。
腰をあげソファーから立ち上がると、そのまま扉の取っ手に手をかける
『ちょっと部屋に行くわ。医務室を出てから戻れてないし。』
なるだけ冷静に、落ち着いて扉を開き＿
「待て」
スネイプもソファーから立ち上がり、Aとの間合いを詰めた
『何よ』
スネイプの方に顔だけ向ける。
頭の痛みも段々と強くなってきた。
『部屋に行ってもいいでしょ。セブルスのくれたブローチ置きっぱなしなのよ』
心が乱れているのがバレないようにいつもの顔でそう言うと、スネイプがいぶかしげに口を開く
「＿＿＿何をそんなに急ぐ」
黒い目と視線がかち合った瞬間、
光が弾け一際強く頭が痛む
「おい、A！」
スネイプが少し目を張りAの方へ手を伸ばす。
ーああ、ダメだ。沈む
その手が届く直前、Aの体の力が抜けて
意識は深くに沈み込んでいった。
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マリア(プロフ) - 作品はもう更新されないのでしょうか？とても面白かったので楽しみにしています。 (2023年4月9日 18時) (
レス) @page39 id: 584135c4eb (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月4日 10時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 12時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。続き楽しみにしてます！ 体調に気を付けてくださいね。お時間と余裕のある時に更新されるのを待ってます！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - まいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！誠心誠意取り組んでまいりますので、更新を楽しみにお待ちください！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月27日 12時
