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防衛術の教室につき、やっとハリーを放したロックハートは意気揚々と教室の前まで歩いていき、それに反してハリーは１番後ろの席に向かうものだからAは思わず吹き出しそうになった。
ドタバタと入ってくる生徒たちは、ロックハートだけではなくAもいることに驚いた顔をしていたが、声をかけることも出来ないのでそそくさと席に座る
クラス全員が着席すると、ロックハートは大きな咳払いをした。皆がしんとなった。ロックハートは自分が表紙になっている教科書を高々と掲げウインクをする
「私だ＿＿ギルデロイ・ロックハート。勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術名誉連盟名誉会員＿＿＿＿＿＿」
長々と始まった自身の自慢話にAは遠い目をした。
ーセブルスの皮肉混じり演説の方が何倍もマシよ…
満足いく喋りができたのか、ロックハートは楽しそうな顔で掲げていた本を下ろすと、次は扉の横の壁に寄りかかって腕を組んでいたAを手招きで呼んだ
怪訝な顔をした私がロックハートの立つすぐ側までくると、あろうことか彼はそのまま私の肩を抱いてグイッと自身に引き寄せた
『っな、え』
「今日は最初にちょっとミニテストをやろうと思います、心配ご無用＿＿君たちがどのくらい私の本を読んでいるかをチェックするだけですからね」
声高々に笑顔を浮かべてそう言っているが、左手はしっかりAの肩を掴んでいる。Aの頭の中は憤りとか理解できないとか色々とぐるぐる回っていた
「そこで、君たちに解いてもらう前にこのフォーリー先生のお手並み拝見といこうじゃないか！」
『…はい？』
何を言っていらっしゃるのかちょっとよく分からない。とAの顔には書いてあったが、その表情を汲み取れるのはおそらく彼女と親しい者たちだけだろう。
『申し訳ありませんが、私では力不足かと。』
「そんなことはないですよ！＿＿では、かつて私の尊敬の心を掴んだ方は？」
始終にこやかな笑顔で聞いてくるが、残念ながらAがそれを知る由もない。でもこの感じ、答えるまでは確実にこの魔の教室からは逃れられまい
ーごめん、クィリナス。
今は私の命に従ってアニメーガスの習得にいそしんでいるであろう人物に断りをいれる。
『＿クィリナス・クィレルですかね？』
クィリナスもロックハートも同じく自分の後輩にあたる。きっと学年も近かったはずだ
「チッチッチ…うーん、残念！彼ではありませんとも」
言葉の端に自分の方が優秀だったと混ぜ込むようななトーンにAの眉がひくりと動いた。
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マリア(プロフ) - 作品はもう更新されないのでしょうか？とても面白かったので楽しみにしています。 (2023年4月9日 18時) (
レス) @page39 id: 584135c4eb (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月4日 10時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 12時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。続き楽しみにしてます！ 体調に気を付けてくださいね。お時間と余裕のある時に更新されるのを待ってます！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - まいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！誠心誠意取り組んでまいりますので、更新を楽しみにお待ちください！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月27日 12時
