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◇
昨年と同じように、長々とした皮肉混じりの演説をしたスネイプはおできを治す薬を作るよう生徒に命じた
案の定、教科書通りにいかない生徒がチラホラといて、Aは医務室に連れていく必要が無いように目を光らせる。
『それは違うわ。蛇の牙は４計量よ、よく読んで』
指摘された生徒は教科書と睨めっこをして、赤髪を揺らしてAに振り向く
「せ、先生。教えて頂きありがとうございます」
ジニーは自分が初歩的なミスをしたのが恥ずかしいのか髪同様に頬も赤く染める
『大惨事になる前に気付いて良かったわ』
一瞬だがAは薄く微笑み、兄たちからポーカーフェイスだの笑った顔がないだのと散々聞いていたジニーは自分の見間違えかと顔を傾けた
『どうしたの、ウィーズリー』
「い、いえ何でもないです」
慌てて大鍋に向き直るジニーに今度はAがほんの少しだが顔を傾ける。
そこにスネイプが来て口を開いた
「いましがた思い出したのだが、医務室に届けなくてはいけない薬品がいくつかある。この授業が終わったら届けてくれ」
『…干しイラクサ受け取りに行く時に言って欲しかったわ』
じとりと見るAの目に何も言い返せなかったのか、スネイプはそのまま踵を返してまた教室の様子を見に戻る＿＿数秒後、グリフィンドールが減点される声が聞こえた
・
お昼の時にでも持っていけばいいか。なんて思ったが、届けなくてはいけない薬品は‘’ハナハッカ・エキス”で、いかんせん医務室にはなくてはならないものだった為すぐ届けに行かざるをえなかった
そしてきちんとマダムに渡して医務室を出た後、中庭の方が騒がしくざわめいていた。
『ポッターがまた捕まったのね…』
気の毒なことよ、と思っていると廊下の角から颯爽とロックハートが今まさに思い浮かべていたハリーを連れて現れたではないか
「フォーリー先生！奇遇ですな、ちょうど貴女に用があったんですよ」
ー曲がり角から服の裾が見えた時点で回れ右して去ればよかった…
Aはひしひしと後悔を噛み締めたが声をかけられて返さない訳にはいかない。
それに中途半端にここで止まったらハリーが可哀想だ
『それでしたら、授業後にでも…』
「いや、いや、その必要はないです。今からの授業に来てほしいんですから」
思わずぱちくりと目を瞬かせる。今から？今からって例の意味不明ピクシー授業なのでは＿＿
『＿＿了解しました』
なぜ呼ばれるのか知らぬままAは渋々頷いた
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マリア(プロフ) - 作品はもう更新されないのでしょうか？とても面白かったので楽しみにしています。 (2023年4月9日 18時) (
レス) @page39 id: 584135c4eb (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月4日 10時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 12時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。続き楽しみにしてます！ 体調に気を付けてくださいね。お時間と余裕のある時に更新されるのを待ってます！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - まいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！誠心誠意取り組んでまいりますので、更新を楽しみにお待ちください！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月27日 12時
