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◇
日が沈み、宴が始まろうとする時刻。大広間から少し離れた外に先生の姿があった。
『私、教師として組み分けはちゃんと見ておきたかったわ』
「あいつらがいつ来るか分からないうちは諦めることになるだろうな。」
不満げに腕を組むAにスネイプは空を睨みながらそう返す。
Aはそれにやれやれと息を吐き、同じように空を見上げた。
ーもうそろそろよね
『あっち側から見ていかない？』
そう言って暴れ柳の植わっている方とは逆を指差す。
Aの算段としては、反対側にいる間にとっとと暴れ柳からホグワーツ城まで来てもらおうということだった。
あの２人がホグワーツに着いたら(暴れ柳にぶつかったら)クィレルに伝えてもらおう
・
「たった今彼らがホグワーツに着きました！」
焦った顔でこちらに走ってきながらクィレルが大声で言う。
「今はどうなってる？」
眉間にシワを寄せてスネイプが聞く
「それが、暴れ柳に車ごとぶつかったみたいで…枝が折れてしまったようで」
『＿折れた？』
呆然とAがそう返す。
「え、ええ。１部ですが」
『あー……』
そうだ、知りえる未来と変わる可能性があるのを忘れていた。
『クィリナス、近くまで行って暴れ柳の状態を確認しといてちょうだい。その後研究室へ』
クィレルは頷くと来た方向へ戻って行った。
「我々はあの馬鹿２人を迎えるとするか」
『迎えるまでもないわ……ほら、あそこ』
Aが顎で指す方に顔を向けると＿＿＿いた。
ハリーとロンが窓から中の組み分けを覗いているようだ。Aとスネイプは静かに怒りをたたえつつその後ろに忍び寄る。
・
ーHarry sideー
コソコソと覗いた大広間は、教職員テーブルの席が２つ空いていてA先生とスネイプがいない。
「もしかしたら首になったかも！」
スネイプの姿がないことにロンは嬉しそうに言った。
「A先生もいないよ」
「ハリー、きっと今頃A先生は見送りでもしてるんだ。」
ロンの声に熱がこもる。そう言われると僕もそんな気がしてきた。もしかしたら、A先生だけが魔法薬の先生になるかもしれない＿＿
「もしかしたら」
僕たちのすぐ後ろでひどく冷たい声がした。
「その人は、君たち２人が学校の汽車に乗っていなかった理由をお伺いしようかとお待ち申し上げているかもしれないですな」
その声にくるっと振り向くと＿＿＿＿出た！
ほくそ笑みを浮かべたスネイプと無表情のA先生がローブをはためかせて立っていた。
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マリア(プロフ) - 作品はもう更新されないのでしょうか？とても面白かったので楽しみにしています。 (2023年4月9日 18時) (
レス) @page39 id: 584135c4eb (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月4日 10時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 12時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。続き楽しみにしてます！ 体調に気を付けてくださいね。お時間と余裕のある時に更新されるのを待ってます！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - まいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！誠心誠意取り組んでまいりますので、更新を楽しみにお待ちください！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月27日 12時
