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『……チョーカー？』
袋の中に入っていたのは黒いチョーカーだった。
Aは疑問を浮かべたが、あることに気付いて目を瞬かせる。
ーこれ、ちょうど焼印が隠れるじゃない
太めのチョーカーは、今Aがスカーフで隠している焼印を覆い隠せるものだったのだ。でも一体なぜ？
『私が使っていいってこと？』
「それ以外に理由が見当たるならお聞かせ願いたい」
「誕生日もあっただろう」とつっけんどんに返すスネイプだが、Aの心はくすぐったい嬉しさで満たされた。
『ありがとう。』
頬を緩ませるAの横顔をチラリと見やったスネイプは自分の中で、達成感と言うのだろうか。言いようのない満足感が広がるのを感じた
◇
２人がホグワーツの城内に戻ると、玄関ホールに見覚えのある姿があった。
『あら、クィリナ＿＿』
「良かった、お待ちしてました」
Aが名前を言い切る前にその人＿クィレルは
カツカツと靴音を鳴らしてAとスネイプの前まで来る。
『なんか、いきなりね』
「手紙の1つでもよこすという常識すら欠けているらしいな」
クィレルはスネイプの嫌味を一蹴するようにふふんと笑い
「色々と一区切りついたものだから、ちゃんと話をしたいと思ったので」
と言った。
『それなら込み入った話は私の部屋でにしましょうか』
Aの提案にスネイプは眉を顰める
「私も＿＿
「セブルス」
＿＿＿＿なんですか、校長。」
言いかけた声を遮って呼ばれたことにより、スネイプの眉間のシワは一層深くなった。
「少しばかり話があるのじゃが」
「それは今すぐに必要な話なのですか？」
嫌な顔を隠そうともしないスネイプにダンブルドアは少し考える仕草をすると
「ふむ、Aはクィレルと話しがあるようだしのう。今話しても構わんじゃろうて」
と言い、またくるりと踵を返し歩き出してしまった。
Aは苦笑いをしてスネイプの背を少し押す
『あなたはそっちに行った方が良さそうね』
「…はぁ」
スネイプは何度目かのため息をつくとクィレルをひと睨みしてダンブルドアの後をついて行った。
「あんなに邪険にしなくてもいいじゃないですか。」
『まぁまぁ、あれが通常運転なのよ。知ってるでしょう？』
その後ろ姿を見送った後、Aとクィレルは地下の部屋へと階段を降りていった。
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マリア(プロフ) - 作品はもう更新されないのでしょうか？とても面白かったので楽しみにしています。 (2023年4月9日 18時) (
レス) @page39 id: 584135c4eb (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月4日 10時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 12時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。続き楽しみにしてます！ 体調に気を付けてくださいね。お時間と余裕のある時に更新されるのを待ってます！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - まいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！誠心誠意取り組んでまいりますので、更新を楽しみにお待ちください！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月27日 12時
