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ーSeverus sideー
私が力の抜けていく体に異変を感じた時はもう遅かった。目の前のAは申し訳なさそうに眉を下げている。
「まさか、薬を盛ったのか」
『ええ、そのまさかよ。私はあなたに話す義務があるから、その状態で少し待機だけど。』
「魔法薬学教師が、聞いて呆れるな…クソっ」
Aの魔法薬はとてつもなく強力だ。学生の頃から、それは熟知している。
「いつそんなもの準備した」
『あなたの予想でいけば、生徒と共に遊んでいた時間にね』
私が舌打ちを打つがAはどこ吹く風だ。
『ねぇ、セブルス＿＿＿＿＿私には、命をかけてでもハリーを守る義務があるわ』
嫌な予感が胸を掠める。こいつがこのまま無茶をする未来が見えた気がした。頭の中で警報が鳴り響く
＿＿＿約束なの。守るためなら命だって惜しくない
私に‘’おかえり”と言ったあの夜のようにAは綺麗に笑った。心臓が大きく音を立てる。
「…駄目だ、行くな。」
もう声を出すのも難しくなってきた、目を閉じたらすぐに眠りに落ちることはわかっている。
『おやすみ、セブルス。良い夢を＿＿』
早鐘を打つ心臓と裏腹に、身体はもう深い眠りに沈みはじめていた。
＿＿ああ、今更ダンブルドアの言葉に１歩近付いたか
自分の頭は何かを理解しようとしかけたが、もうそれすらも意識の波にさらわれて深く沈んでいった＿
◇
『＿＿良い夢を、どうか私の分まで』
眠りに沈んだスネイプを暗い瞳で見下ろす。眉間にシワはあったけど、瞼は閉じている。上手く作用すれば、翌日までこのままだろう。
しっかりと第１関門は突破できたみたいだ。
『ちゃんと生きて戻って、お叱り受けなくちゃいけないわね』
スネイプの杖を念の為、本棚の奥深くに隠し、
Aは部屋を出て『
・
Aの読み通り、４階の廊下の前にはクィレルが立っていた。
「近付くなと忠告したのに、愚か者よ。」
『自分が愚かなのは実はかなり前から知っているわ』
Aの杖がカランと音を立てて落ちる。
「
『ぅ、あ゛っ』
途端に身体に無数の深い切り傷がついた。痛みに顔を歪めると、間髪入れずに失神呪文が飛んでくる。
そしてそのままクィレルは気を失ったAと共に扉の向こうへと姿を消した。
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ぴの(プロフ) - ちょこちっぷさん» あわわ…ホグワーツと打ってるつもりでした…気付かせてくれてありがとうございます<(_ _)> (2020年12月1日 11時) (
レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - ホグワークでは無くホグワーツです！！とても楽しく読ませていただいてます！ (2020年12月1日 8時) (レス) id: 57e1b6101b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ツーノさん» 本当ですか！とても嬉しいお言葉ありがとうございます (2020年11月20日 12時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ツーノ - 今までの小説とは違う新しい展開でワクワクします！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6528c03767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月4日 21時
