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◇
１１月に入ると、とても寒くなった。そしてクディッチ・シーズンの到来だ。
ハリーのデビュー戦前日の夜、次の授業で使う材料の整理をしていたAは、音を立てて開かれた扉を振り返った。
『もう夜よセブルス。大きな音はお控え願うわ』
「職員室で三頭犬について話しているのをポッターに聞かれた。チッ迂闊だった」
『まあそれは…ご愁傷さま』
そう言いまた作業に戻ろうとしたAの肩をスネイプは掴む。
「そういえばまだ、何故お前がクィレルを危険視しているのか理由を聞いていなかったな」
Aはチラリと扉の方を見て‘’マフリアート”をかけた。これで部屋の外に会話が聞こえることは無い。
『私、勘だって答えたと思うんだけど？』
「明確な根拠が無いままに動く奴だとは到底思えん。」
一度床に視線を落とし、顔を上げたAの目には見たことの無い光が宿っているように見えた。纏う雰囲気が変わっていた。
『…夢を見るのよ。不安定で不確実、暗闇の中みたいなそんな夢。』
ちょっと可笑しいでしょ？と苦笑いするAが何かに囚われているような錯覚にスネイプは陥った。
「１０年間、何処にいた」
絞り出すように聞いたスネイプにまたAは困ったように笑う。
『言えないし、わからない。』
地下室に静寂が訪れた。
「ダンブルドアは知っているのか」
長い沈黙を打ち破ったのはスネイプだった。Aは髪を指に巻き付けながら答える。
『まぁ、知っていると言ったら嘘になるわ』
また静寂＿＿＿＿
『私は運命と共に返り咲いたみたいだし』
どこか遠くを見るようなAは、言い様のない程に儚げだった。
「……私はその真実を知れるか？」
『いつかね』
Aは目を伏せながら薄く微笑んだ。
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ぴの(プロフ) - ちょこちっぷさん» あわわ…ホグワーツと打ってるつもりでした…気付かせてくれてありがとうございます<(_ _)> (2020年12月1日 11時) (
レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - ホグワークでは無くホグワーツです！！とても楽しく読ませていただいてます！ (2020年12月1日 8時) (レス) id: 57e1b6101b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ツーノさん» 本当ですか！とても嬉しいお言葉ありがとうございます (2020年11月20日 12時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ツーノ - 今までの小説とは違う新しい展開でワクワクします！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6528c03767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月4日 21時
