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102話 ページ27

私の問いに、独歩は一体何をほざいてるんだ、とでも云いたげな視線を向けた。

「当たり前だろう? 子供とはいえど、犯罪者の此奴(コイツ)は、軍警に引き渡すのが正しいに決まっている」

「うん、独歩のその考えはすっごく正論。真っ直ぐで美しい結論だと思う。
だけどさ……ただの、綺麗事だよね」

「……何、だと?」


独歩の眉間に(シワ)が寄った。……怒らせちゃったのかもしれない。

でも、ここであっさりと引き下がる訳にはいかないんだ。


「だってさ……そこの子、探偵社のセキュリティを掻い潜って、私達のパソコンにウイルスを送り込んで来たんだよ?

──利用価値がある。……そうは、思わない?」

視線に怯むことなく、しかと見据え返した私に、独歩の方が逆に面食らったみたい。目を見れば、困惑しているのが判る。

独歩は、よくも悪くも真っ直ぐだからなぁ……こんなこと、考えたことも無かっただろうしね。


「……しかし、俺たちは武装探偵社だ。犯罪者を見過ごす訳には……」

ええい、まだ納得しないのか……予想はしてたけど、ここまで頭が固いとは。

原作の時はどうして六蔵君を引き取ったんだろう……?あ、もしかして六蔵君のお父さんのこと、はじめから知ってたのかな?今回はそのこと知らないみたいだし、まあ、仕方無いよね。

「そうだけどさ……この子を軍警に引き渡して僅かなお金をもらうより、この子を味方にしちゃった方が得だよ」

「……だが」

「まだ駄目……? えっと……じゃあさ、社長に考えを伺うっていうのはどう?」

敦君の入社試験みたいなものをさ。

私としては割と妥協したし、これで納得してもらえないかな……?




「……判った。社長の判断を仰ごう」

独歩は大きくため息をつくと、そう答えた。


……よかった。これでとりあえず、六蔵君を味方にする為の第一関門は突破できたと思ってもいいかな?

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雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 70f5cfe725 (このIDを非表示/違反報告)
sofaradore(プロフ) - fuさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2021年6月12日 3時) (レス) id: 89417fcd1c (このIDを非表示/違反報告)
fu(プロフ) - すごい面白いです。無理の無いように更新頑張ってください (2021年5月23日 5時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
sofaradore(プロフ) - MARUさん» ありがとうございます、更新頑張ります! (2021年4月6日 14時) (レス) id: 14582c6caf (このIDを非表示/違反報告)
sofaradore(プロフ) - 飴玉さん» ありがとうございます、頑張ります! (2021年4月6日 14時) (レス) id: 14582c6caf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sofaradore | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月16日 15時

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