出来損ないだった彼は...

食事 ページ20

織田side

Aを連れて大通りに並ぶ店を見ながら食事処を探す

織田｢A､興味があるものがあったら言ってくれ｣

Aにそう述べても頷かれるだけだった

それからぶらぶらと歩いていれば熊の縫い包みや猫の縫い包み等色んな動物の縫い包みが置いてある店を見つけた。

A｢……｣

隣に居るAを見れば興味があるのか見ているため店に入った

織田｢何か興味があるものはあるか？｣

Aが怯えないように優しく話しかければAは
欲しいものがあるのか俺の手を引っ張るなり、赤茶色の熊の縫いぐるみの所につれてきた

織田｢これが欲しいのか？｣

そう問いかければ恥ずかしいのか手で隠すのが不意に可愛いと思ってしまった

織田｢買ってくるからここで待ってろ｣

縫いぐるみを片手に持てば会計に向かった


包装紙に包んでもらったせいか少し遅れてしまったため早歩きで先ほどの場所に戻ったがもうそこにはAは居なかった｡
遅かったから店内を見ているのかと思って探すが居なかった

女性｢あの…さっきフードを被った男性が貴方にこれを渡してくれと…｣

店員に渡されたメモを見れば殴り書きで書かれた言葉に驚いた

"名前は預かった｡返しはしない 佐助"｜

と書かれていた。

また俺は大切かものを失うのか？
そう思えば居ても立っていられずに俺は走り出す

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