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康二くんの運転に揺られながら
ぽつぽつと軽く会話をすれば、あっという間にお家に着いた。
会えなくなった後、何度も遠目で眺めたこのマンションにまた足を踏み入れる事ができると思って嬉しさが込み上げる。
エントランスを抜けて、
エレベーターに乗ったとき、康二くんがぎゅっと手を握ってきた。
「…こっからはもう誰も見いひんから」
って康二くんはつぶやいた。
なんか、いつも面白いLINEに慣れていた私は
今までとは違う雰囲気の康二くんにドキドキを隠せない。
こんなの勘違いしてしまう。
部屋に入ると
「来ると思てなかったから！」
と焦りながら、脱ぎっぱなしだった服を掴んで洗面所に持って走る
ああやっぱり康二くんだなあと少しリラックスできた。
「まずはな、一ヶ月くらい連絡せんくてごめんな」
「…全然です。
むしろ、忙しいのにたくさん連絡してくれて嬉しかったです。」
ソファに2人で横並びに座る私たち。
前に来た時よりも近い距離感。
「…忙しいから会えへんかったわけじゃなくて
やっぱな、俺、一応アイドルやから」
言いづらそうに笑う康二くん。
なんとなく理由はわかっていたけど、彼の口から言葉として発せられると、私も戸惑った。
近かった距離感が一気に遠くなった感覚。
「でもな」
「やっぱり、LINEしてたらさ、会いたくなって。」
続けて言う康二くんは手持ち無沙汰な手のひらを合わせて、うねうね動かしたり、指を離して、付けて、
「Aちゃんの声でメッセージが頭で再生されるけど、どんな表情してんねやろとか考えるわけよ」
「…私も一緒です。康二くんの顔を見て話せたらいいなあって思ってました。」
「そうなん？ふふ、一緒やね
やから、今日偶然会えて、ほんまにこのままやあかん！って思って、で、今。」
康二くんは顔をくしゃっとして笑う。
この笑顔が見たかった。
やっぱり、言いたくなる、康二くんを好きって気持ち。
でも怖い。
ここまで私の事を考えてくれてるのが友人としてっていう事なら、私が好きと伝えたら、この関係はきっと壊れてしまう。
でも、でも、
「康二くん、」
「ん？」
「私は、康二くんが好きです。」
もう、何ヶ月も我慢してきたその言葉は口から溢れ出るように出てきた。
また会えなくなるかと思うと
目の前にいるうちに言いたかった。
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.(プロフ) - はじめまして！胸が痛むくらい久しぶりにときめく作品に出会えて嬉しいです😭😭今まで読んだ康二くんのお話で一番想像しやすくて可愛かったです、、、、 (2022年5月6日 20時) (
レス) @page31 id: f289fe40c0 (このIDを非表示/違反報告)
soda(プロフ) - ユキトさん» ありがとうございます😭リアコ感出せてよかったです〜😭😭！！嬉しい感想ありがとうございます🧡🧡 (2021年12月17日 3時) (レス) id: 4068a9564b (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - めちゃくちゃリアコ感あって、キュンキュンして、昼休みなのに隠れて泣きました(笑)最高です♡ (2021年11月26日 12時) (レス) @page31 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
soda(プロフ) - えりさん» わああすごく嬉しいです😭キュンキュンしていただいてありがとうございます！！続編いつか書きたいなあと思ってます〜☺️！！ (2021年10月31日 1時) (レス) id: 4068a9564b (このIDを非表示/違反報告)
えり - とてもキュンキュンするお話で更新を楽しみに待っていました。続編を期待しております！ (2021年10月30日 18時) (レス) @page31 id: 2dfdfe8473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soda | 作成日時：2021年10月23日 3時
