友騙し編９ ページ5
次の日の月曜日。この日は平日だが部活が無い。
夏休みの課題を終わらせているうちに夕方にさしかかったところで、唐突に体を動かしたい気分になってきた。朝から勉強詰めだったせいかもしれない。
少しだけ河川敷でサッカーの特訓でもするか。そう思って動きやすい服装に着替え、ボールと水筒を持って家を出る。
しばらく歩いて住宅街を抜けると、曲がり角で偶然影山に会った。
「あれっ、剣城くん！ 昨日ぶりだね！」
「ああ……」
影山の持つ手提げには野菜や牛乳が入っている。どうやら買い物の帰りらしかった。
「剣城くん、サッカーの練習に行くの？」
「暇だからな。練習試合も近いことだし」
「そっか、流石剣城くんは練習熱心だなぁ。僕はお使い頼まれちゃって」
「見ればわかる。休みなのに大変だな」
「あはは。でも昨日は楽しかったし、休日だからこれくらいはしないと」
影山なら、教えてくれるだろうか＿＿＿そんな気持ちがふとよぎる。風丸さんが口にした、鉄塔広場での恐ろしい事件のことを。
「昨日、最後に行った鉄塔広場。……あそこ、何かあったのか？」
そう訊ねると、影山は楽しげに話し始めた。
「そりゃああったよ。なんたってイナズマジャパンの聖地と言っても過言じゃないからね！」
そう話す影山の目は、キラキラと輝いていた。こいつにとってもイナズマジャパンの存在は大きいんだろう。
「空前のサッカーブームでみんな円堂監督たちに憧れて、あそこでサッカーに明け暮れてた。それで無茶なタイヤの特訓をして、怪我した人も結構いたらしいよ」
昨日の天馬も同じことを言ってたな。
けどその話は、俺が聞きたいことではなかった。だからもっと踏み込むことにする。
「人が集まるようになって……トラブルは起きなかったのか？ 例えば暴力沙汰とか事件、」
「なかった」
ぴしゃりと言い切られた。
＿＿＿天馬の時と同じで、言葉にはピリオドが込められていた。
風丸さんは『事件』と言い、それに続けて何かが『見つかっていない』と言っていた。
俺はてっきり……殺人事件のような物騒なことが起こって、発見されていないものとかがあるのかと思っていたのだが。違うのか？
収まりのつかない俺の好奇心は、胸の中で所在なくうなだれる。
「じゃ、また部活の時に！」
そう言い残して去って行く影山の背中を見送りながら、俺はそっと首を傾げた。
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ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 雪華さん» トランスフォーマーは、名前だけ聞いたことがありますがあまり詳しくないですね〜（´･ω･`） (2021年3月20日 22時) (
レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» すみません(＞＜) とても嬉しいのですが、思うように時間が取れないので迷惑をかけてしまうかもです…… (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» 私東方はあまり詳しくないんです(￣▽￣;) でも、魔理沙や咲夜が好きです笑チルノも可愛いですよね！ (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - それと、一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ) | 作成日時：2021年3月15日 22時
