友騙し編３２ ページ28
「みんなを助けなきゃ……」
目の前のチームメイトの豹変に絶句していると、天馬がうわごとのように呟き始めた。
その間にもガリガリと首を掻き続け、さらに血を滲ませる。指先も赤く染まってきていた。
「俺がサッカー部を、“稲妻の呪い”から救わなきゃ」
なんで今、サッカー部や“稲妻の呪い”が出てくるんだ。天馬は何を言っているんだ。
「剣城を殺して、俺も消えよう」
「さっきから何を……俺を……え？」
天馬は包丁を掴んで、俺の方へ向けた。
「剣城を殺して俺も死のう。呪いの痕跡を残しちゃいけないから」
まるで理解できない。こいつの言っていることが、何もわからない。
一体何が……起こっているんだ！？
「うん、それがいい。それがいいよね。だって俺はどうせこの先長くない……！ 首が痒くて痒くて、今にも掻き毟りすぎて死にそうだもん……それならその前に……！」
包丁が容赦なく、俺へと向かってきた。
「死ねえぇえッ！！ 剣城ぃぃ！！！」
咄嗟にかわすも、鋒が頬を掠める。
「くっ……！」
逃げ惑う俺を、天馬は高らかに笑いながら追いかけてきた。
「ふっ……ふふっふはっ、あはははははははは！！！
ああ痒いなああ！！ 痒い痒いッ！！ 喉が痒くて痒くて死んじゃいそうだよ！！ これも“呪い”なのかなぁ！？ ねえ剣城！！」
首を掻き毟りすぎて、天馬の指先はもはや血塗れだ。血がぼたぼたと床に垂れ落ち、服までもが赤く染まっていく。しかし一切気に留めず、俺だけを執拗に狙ってくる。
このまま逃げるだけでは、いずれ捕まって……それならば！！
俺は立ち止まって向きを変え、渾身の力で天馬に体当たりをした。天馬はバランスを崩して倒れ、テーブルに頭を強かに打ちつける。……動かなくなった。
気を失った……？ そ、それとも……。
「て、天馬……」
恐る恐る声をかける。しかし、それが間違いだった。
＿＿＿＿天馬の目は瞬時に見開かれ、手に持った包丁が素早く迫ってきたのだ。俺はかわす暇もなく腹を刺された。
「ぐっ……あ！！」
そのまま天馬は俺に馬乗りになり、何の躊躇いもなく包丁を突き立てる。
「剣城……死んで！！」
刺された箇所から血が噴き出し、天馬の狂気に満ちた顔は返り血に染まっていく。
「あはははははッ！！」
凄まじい激痛。しかしそれ以上に俺の思考は、ただひとつの事実のみに集中されていた。
抵抗しなければ殺される＿＿＿殺される！！！
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ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 雪華さん» トランスフォーマーは、名前だけ聞いたことがありますがあまり詳しくないですね〜（´･ω･`） (2021年3月20日 22時) (
レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» すみません(＞＜) とても嬉しいのですが、思うように時間が取れないので迷惑をかけてしまうかもです…… (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» 私東方はあまり詳しくないんです(￣▽￣;) でも、魔理沙や咲夜が好きです笑チルノも可愛いですよね！ (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - それと、一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ) | 作成日時：2021年3月15日 22時
