友騙し編２２ ページ18
「お客さんが来てたんでしょ？ 校門のところの車の中で、誰かと話していたよね。知らない男の人と！」
天馬は、知っている……！？ 俺が刑事の百瀬さんに呼ばれ、車中で風丸さんの話を聞かされていたことも……全部！？
「誰？ あの人」
「し、知らない人だよ」
「知らない人が、どうして剣城に用があるの？」
「そんなの、俺が知りたい」
「じゃあ何の話をしてたの？」
「お前らには、関係のない話だよ！」
「嘘だッ！！！」
天馬の叫びが、木々の合間を木霊していった。
大きく吸い込んだ息が、吐き出せない。
息を吐き出すことすら許してくれない。
ここで俺は悟った。……目の前にいるのは……松風天馬じゃない。じゃあ……俺の目の前にいるこいつは……一体誰なんだ？
天馬の外見をした誰なんだ！？
窒息するくらい長い時間、俺はそいつに文字通り息の根を止められていた。
「……ほら、剣城も」
天馬が顔を近づけてくる。その吐息が顔にかかる。
天馬の顔をした誰かに顔を食い千切られると思ってしまい、一瞬身を竦ませた。
そして……そんな俺の内心を見透かしたかのように、ニヤリと嗤った。
「みんな、隠し事をして生きてるんだよ。まっさらな人なんていない……」
冷たく淀んだ一対の目が、容赦なく俺の顔を捉えて動かない。
「だから俺もしてるよ……隠し事。でも剣城だってしてるんだからおあいこだよね？」
そいつは、天馬がいつも浮かべるような気さくな笑顔で表情を崩した。
それはいつもの天馬の笑みだったにも拘らず、俺は凍りついたままでいる。
俺は頷くことも言い返すこともできない。ただ無性に怖い。目の前の誰かが、天馬に見える誰かが、怖い。
長い空白の時間を経て、そいつは言った。
「帰ろ。暗くなってきたよ」
天馬だった。彼は何事もなかったかのように踵を返し、歩き始めた。
その眼差しから解放された瞬間に、俺の両膝ががくんと抜け、だらしなく地面につく。
結局俺は、天馬の後ろ姿が曲がり角に消えるまで、指一本動かすことができなかった。
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ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 雪華さん» トランスフォーマーは、名前だけ聞いたことがありますがあまり詳しくないですね〜（´･ω･`） (2021年3月20日 22時) (
レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» すみません(＞＜) とても嬉しいのですが、思うように時間が取れないので迷惑をかけてしまうかもです…… (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» 私東方はあまり詳しくないんです(￣▽￣;) でも、魔理沙や咲夜が好きです笑チルノも可愛いですよね！ (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - それと、一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ) | 作成日時：2021年3月15日 22時
