友騙し編１６ ページ12
数分後、俺たちはようやく天馬を見つけた。どうやら移動する人混みに流されてしまったらしい。
「ごめんねみんな。はぐれちゃって」
「いいのいいの。この人の多さじゃ仕方ないよ」
天馬は申し訳なさそうに謝る。すっかりしょげてしまっていたため、影山と西園が元気付けていた。
その甲斐あっていつもの明るさを取り戻した天馬だったが、やはりどうにも心ここにあらずといった様子。気になって「天馬？」と声をかけると、ハッと我に返った。
「ご、ごめん。楽しくて疲れちゃったのかな。少し体調が……」
「大丈夫か？ 無理はするな」
「風邪って悪化させると厄介だもんね。休んだ方がいいよ」
みんなに心配され、天馬は微笑みながら頷いた。
「ありがとう、帰って休むね。あとは俺抜きで楽しんで！」
「じゃあね〜天馬！」
去っていく天馬を見送り、残された俺たちはこれからどうするか話し合う。楽しんでとは言われたものの、一通り楽しんだのでお開きムードになりつつある。
「俺たちも帰る？ 花火も終わったし」
「お前、霧野先輩へのリベンジはもういいのか」
そう訊ねると、狩屋は悔しそうにしつつも「見つかりそうにないし、また別の機会で」と諦めたようだ。
狩屋がそれでいいなら、俺もそれ以上は訊かない。そのまま四人で一緒に帰ることになった。
その途中、河川敷の前を通りかかった時。
狩屋がふと河川敷グラウンドの方を見下ろし、呟いた。
「風丸さんだ」
「えっ、ほんと？」
「マジ。しかも女の人と一緒」
西園と影山が興味深げに河川敷側を覗き込む。暗がりでよく見えないが、川沿いに二つの人影があった。
一人は風丸さん。もう一人は……
「あ、Aさんじゃないかな。風丸さんとお付き合いしてる……」
影山が思い出したように言う。そういえばそんな人がいたな。
梅枝Aさん。円堂監督たちの同級生で、元雷門サッカー部のマネージャー。風丸さんとは高校生の頃から恋人の関係。
どうやら待ち合わせの相手は、Aさんだったようだ。
「せっかく二人きりなんだし、そっと帰ろ。そーっと」
いや、ここから川沿いまで距離あるぞ。別にそっと歩く必要はないだろ。
そう思いつつ、つられて俺もゆっくりと歩きながら通り過ぎた。
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ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 雪華さん» トランスフォーマーは、名前だけ聞いたことがありますがあまり詳しくないですね〜（´･ω･`） (2021年3月20日 22時) (
レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» すみません(＞＜) とても嬉しいのですが、思うように時間が取れないので迷惑をかけてしまうかもです…… (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - 星猫さん» 私東方はあまり詳しくないんです(￣▽￣;) でも、魔理沙や咲夜が好きです笑チルノも可愛いですよね！ (2021年3月20日 22時) (レス) id: 1bc4b1a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - それと、一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 8時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココナッツ(；ﾟ∀ﾟ) | 作成日時：2021年3月15日 22時
