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「速水先生」
「何だ」
処罰のために部活で少し練習する必要がある。
幸い、この先生は深く探ろうとはしないうえ、鈍い人だ。
こういうところはこの部活に入っていてよかったと思う。
「ロボットの操作方法について教えてください。
小太郎をびっくりさせたいんです」
「…分かった。
ドローン系とかヒト型とか色々あるが、どれがいい？」
「ヒト型がいいです。
ＣＧを映し出す以外にも物を運ばせたりする予定なので」
「なるほど分かった。
…お前が社会に出たら一気に人間の役目がなくなりそうだな」
別に、僕はこれを世のため他人のために使うことは考えていない。
これは全て小太郎に近づくやつへの処分のために使う。
「そんなことないですよ」
「まぁ、ドローンとかのロボットに荷物を運ばせるのは今もあることだが…
お前の手にかかれば介護の仕事がロボットになりそうだ」
「そんなことないですって」
この先生は僕の力をよく知っている。
過信というわけではない。信じられていないというわけでもない。
逆に、信頼が適切すぎる。
「まず手足を動かすところからだな。
簡単な操作方法は以前教えたものと同じだが、できるか？」
「はい」
軽く、ぎこちなく動かしてみる。
いきなり慣れているように動かすのは少し危険だと思ったからだ。
「ん、じゃあ次は物を持つ動作だな。
この段ボールを持ってみろ。中は空っぽだから簡単だと思うぞ」
「はい」
段ボールをとってみる。
…少しバランスが難しいな。
「じゃあそれを置いてくれ」
置く。
ここまでの動作は完璧にできた。
「じゃあ次は荷物を届けるところまで動かすか。
この資料を職員室にいる左沢先生まで届けてくれ」
「分かりました」
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作者名：future*show | 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月4日 17時
