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「おはよう委員長」
「また捕まってたなお前」
「しょうがないよ、彼だからね。
翼君が制服をしっかり着るタイプで助かったよ」
白雪は秀同院と鶴宮が嫌いだ。
その理由はもちろん恋愛感情。
あいつは夢鼓が好きで、夢鼓は秀同院&鶴宮コンビと仲が良い。
思考回路は僕と同じタイプだ。といっても僕は妄想世界にトリップなんかしないが。
「で、委員長のお気に入りの子は?今日見てないけど」
「休みだ。
木村の事での疲れが今出たんだろ」
「そっかー」
それよりも、僕からしたら鶴宮に話が聞けなかったのが問題だ。
あからさまに逃げたように見えた。僕の気のせいかもしれないが。
「それで委員長。白雪君についてどう思う?」
「嫌いだな。
一歩間違えたら僕とも敵対関係になる」
「雪村はコタ君とも仲いいもんね。
といっても、雪村の本命は別の人なんだけど」
「本命?」
あいつ、恋愛感情あるのか。
「誰かは聞いてないけどね。
雪村は昔、病院に閉じ込められていたんだ」
「それを世間一般では入院と言うが」
「本人がそう言ってるんだからしょうがないでしょ」
相変わらず本人の言葉を引用する奴だな。
ついでになんだ病院に閉じ込められるって。
「何て言ったかなあの子の病名…
えっと…ナルコ…?」
「ナルコレプシー。
フランス語で睡眠発作を意味する病気だな」
「それだ。
流石、博識だね委員長」
「あいつは今もかなり寝ているし完全には治ってない気もするが」
「結構治った方なんだよ?
本人が妙に嫌がるからこれ以上はって感じで無理やり終わっただけだけど」
「ちゃんと治療しろ」
というか妙に嫌がっただけで無理やり終わるってどうなってるんだその病院。
親も親だが。ちゃんと完治させろ心配じゃないのか。
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作者名:future*show | 作者ホームページ:
作成日時:2021年8月4日 17時