闇金くん(21) ページ21
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「まだ今の店で頑張るから大丈夫」
そう言ってジミンの申し出を断った。
今の店で頑張って前のように売り上げれば大丈夫。
きっとなんとかなる。
根拠はないけどそう思うしかなかった。
＊＊＊＊＊
夕方から出勤したのに今日は店全体の客足がとぼしい。
自分の指名の予定もなくて 気持ちまで沈みそうだったけど、
「リアさん指名のお客様 ご来店されました」
ボーイから呼ばれ、なんとか気持ちを奮い立たせて客の元へ向かった。
「リアちゃん久しぶり」
「……えっと」
「もしかして忘れたの？酷いなぁ。ジウだよ」
「あっ。ジウさん！忘れるわけないですよ」
「はは。相変わらず適当なんだから」
前に名前なんて聞いたっけ。
ド忘れしたのか 興味なくて覚える気がなかったのか今となっては思い出せないけど、久しぶりに来てくれたのはチャンさんのとこの下っ端だった。
テヒョンに初めて会ったの、ジウさんの取り立てに来た時だったよね。
あの時 本当にびっくりしたんだから。
今でも鮮明に思いだせるよ。
……どうしよう。
胸が苦しくなってきた。
「リアちゃん ぼーっとしてどうしたの？」
「あ。ごめんなさい」
思い出に浸ってる場合じゃないか。
それはそうと……。
ジウさんって まだテヒョンのとこからお金借りてたりするのかな。
接客としては最低だと思うけど、
何でもいいからテヒョンに繋がる糸口が欲しくて聞いてみた。
「ジウさん。あの……聞きにくいんですが まだ借金ってあったりします？」
「えっ。借金？」
「前に取り立て来てましたよね」
「あぁ、あの時ね。まじでダサかったよな。もしかしてリアちゃん 俺がまだカツカツだと思ってる？」
「いえ。今日のジウさんとってもお金持ちに見えます」
「はは。見えるだけじゃなくて本当に持ってんの」
"お金持ちに見える"ってのはお世話じゃなくて、本当に前より金周りが良くなったように見えたから。
借金は完済したみたいだね。
腕に光る新しい時計を褒めれば「欲しいならあげるよ」って言ってくるから。
「リア、時計よりも同じ色のシャンパンがいいな」
って甘い声でねだった。
もう私にはジウさんで稼ぐしかない。
高級シャンパンが何本も開いていくのを横目に 私の腰に手を回して引き寄せたジウさんは、耳元で囁くように言った。
「シャンパンじゃなくて現金であげようか？」
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Kaede.0807(プロフ) - 更新楽しみに待ってますねっ！ (2019年12月13日 18時) (
レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - チョコさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)テヒョン好きな方に読んでもらえて嬉しいです。無邪気なテテじゃなくて超塩なテテいかがですか？これからもよろしくお願いしますね(*^o^*) (2019年9月12日 22時) (レス) id: beb0d9315b (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - mozuku_2772さん» 応援ありがとうございます(*^o^*)闇金ウシジマくん好きな方に見てもらえたら嬉しいです♪♪またお立ち寄りくださいね(*^^*) (2019年9月11日 20時) (レス) id: d43a6e6af7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - テヒョン推しなのでこの作品好きすぎます！最高です！更新待ってます！頑張ってください！ (2019年9月11日 17時) (レス) id: 58e918a46e (このIDを非表示/違反報告)
mozuku_2772(プロフ) - ほんとに共感しかないです...(；；)更新頑張ってください(=^^=)応援してます〜！ (2019年9月10日 21時) (レス) id: 8cb2522b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかな
| 作成日時：2019年9月4日 17時
