闇金くん(17) ページ17
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ジミンに会った日からもっともっと稼ごうと心に決めた。
私の頑張りでテヒョンに会える時間が増えるんだ。
出勤時間を早くして、店が終われば明け方までアフターに付き合った。
大学の講義には出れなくなったけど。
どうでもいいの。
「リアさん今月の追い上げやばいですね。お疲れ様でした」
給料日に店長から重い封筒を渡されたとき 言い表せない充足感を感じた。
こんな気分はじめてで 調子に乗ってたのかもしれない。
ちょっとだけなら電話してもいいよね……。
そう思って店から出てすぐに掛けた。
「もしもし、テヒョン……少しだけ時間ある？」
「今 目の前にいる、車道」
道を見ると黒塗りのセダンが止まってた。
もしかして待っててくれたのかな。
そうだとしたら嬉しくて飛び上がりそう。
「早く乗りなよ」
そう言われて、すぐに助手席に乗り込んだけど。
ずっと会いたかったはずの彼は信じられないくらい冷たいオーラを纏っていて、私と目を合わせる事もなく 車は走り出した。
押しつぶされそうな空気の中でテヒョンが先に口を開いた。
「ジミンと会ったんだって」
「うん。会ったけど」
突然、キッと高い音を立てて車が路肩に寄せられた。
「いますぐ連絡先消せ」
「えっ」
「あいつと俺の連絡先」
「……」
「早くしろ！」
聞いた事もない大声で怒鳴られて、私は言われた通りにするしかなかった。
震える指でジミンとテヒョンの連絡先を消していく。
なんでテヒョンの連絡先まで消さないといけないの……。
訳が分からなくて自然と目尻に熱いものが溜まっていく。
「なんで……」
震える声ではそれだけ言うのが精一杯で、周りを見る余裕なんて無かったから気がつかなかった。
鞄が勝手に開けられて封筒がテヒョンの手元にあることに。
「40万たしかに返して貰ったから、もう降りていいよ」
「なっ」
「俺にニ度と関わらないでね」
あとの記憶はない。
たぶん車から降りて
泣きながら歩いて帰ったんだと思う。
ヒールがボロボロだったから。
＊＊＊＊＊
数日後、一回だけ着信があった。
ジミンからの電話だってすぐに分かった。
番号の末尾二桁が自分の誕生日と同じで覚えてたから。
私は諦めが悪い。
あんな酷い扱いを受けたのに、どうしてもテヒョンを忘れることが出来なくて……。
駄目だって分かってるのに、悪魔からの電話に掛け直してしまった。
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Kaede.0807(プロフ) - 更新楽しみに待ってますねっ！ (2019年12月13日 18時) (
レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - チョコさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)テヒョン好きな方に読んでもらえて嬉しいです。無邪気なテテじゃなくて超塩なテテいかがですか？これからもよろしくお願いしますね(*^o^*) (2019年9月12日 22時) (レス) id: beb0d9315b (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - mozuku_2772さん» 応援ありがとうございます(*^o^*)闇金ウシジマくん好きな方に見てもらえたら嬉しいです♪♪またお立ち寄りくださいね(*^^*) (2019年9月11日 20時) (レス) id: d43a6e6af7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - テヒョン推しなのでこの作品好きすぎます！最高です！更新待ってます！頑張ってください！ (2019年9月11日 17時) (レス) id: 58e918a46e (このIDを非表示/違反報告)
mozuku_2772(プロフ) - ほんとに共感しかないです...(；；)更新頑張ってください(=^^=)応援してます〜！ (2019年9月10日 21時) (レス) id: 8cb2522b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかな
| 作成日時：2019年9月4日 17時
