闇金くん(18) ページ18
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「もしもし」
「Aちゃん久しぶり。完済したって聞いたよ」
「……うん」
「どうしたの？元気ないみたい」
「……」
「そっちに行こうか？」
「うん。きてほしい」
「すぐ行くよ。家でいい？」
ジミンの優しい声を聞いただけで涙が溢れてきた。
テヒョンもこうだったらよかったのにって。
振り向いてくれないどころか拒絶された私の気持ちは、あれ以来 行き場所を失って、ずっと宙に浮いたまま……。
手を放したら飛んでいきそうだった。
ジミンと繋がればまたテヒョンに会えるかもって愚かな期待で手を伸ばしたんだ。
＊＊＊＊＊＊
「あのね……20万貸してくれない？」
「もちろん構わないけど」
ジミンならすぐ貸してくれると思った。
分厚い財布から取り出された10枚の束が2つ机に置かれた。
「ありがとう。助かるよ」
「どうしてまた必要になったの？」
「色々あって必要になった……」
「そっか。理由は人それぞれだから深くは聞かないけど」
「うん、ちゃんと返すから」
ジミンは私のこと良いカモになると思ってるから、いちいち理由なんて聞いてこないよね。
その方が都合がいい。
私の望みははっきりしてる。
「借りたらテヒョンが回収に来ることもあるんだよね」
「それはAちゃんが望むなら……」
「うん。テヒョンに来てもらいたい」
「ははっ。そんなにあいつがいいの。僕に魅力ゼロってこと？」
「別にそんなこと言ってない。でも誰がいいか選ぶくらい……客が好き決めれば」
そこまで言ってジミンを見ると、弧を描いてるはずの目は笑ってなくて……いつもの柔らかい空気は消えて、かわりに真っ黒な何かが溢れ出していた。
背筋に嫌な汗が流れる。
「……ッ……ごめん」
反射的に謝ったけどもう手遅れで。
「テヒョンテヒョンってうるさいな。僕が貸さなければ二度と会えないけど」
「やだ。困る」
「金が必要なのか あいつが必要なのかはっきりして」
「それは……お金だよ」
そう言わなければ貸してもらえないと思ったから。
本心はテヒョンだよ……。
恐る恐るジミンのほうを見た。
もう怖い顔はしてなくて微笑んでいたから一先ず胸をなでおろした。
「じゃあ貸すけど。１つだけ条件がある」
「なに？」
「今ここで僕にキスできる？」
私はどこまで堕ちていくんだろう。
足元が真っ暗で底が見えない。
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Kaede.0807(プロフ) - 更新楽しみに待ってますねっ！ (2019年12月13日 18時) (
レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - チョコさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)テヒョン好きな方に読んでもらえて嬉しいです。無邪気なテテじゃなくて超塩なテテいかがですか？これからもよろしくお願いしますね(*^o^*) (2019年9月12日 22時) (レス) id: beb0d9315b (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - mozuku_2772さん» 応援ありがとうございます(*^o^*)闇金ウシジマくん好きな方に見てもらえたら嬉しいです♪♪またお立ち寄りくださいね(*^^*) (2019年9月11日 20時) (レス) id: d43a6e6af7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - テヒョン推しなのでこの作品好きすぎます！最高です！更新待ってます！頑張ってください！ (2019年9月11日 17時) (レス) id: 58e918a46e (このIDを非表示/違反報告)
mozuku_2772(プロフ) - ほんとに共感しかないです...(；；)更新頑張ってください(=^^=)応援してます〜！ (2019年9月10日 21時) (レス) id: 8cb2522b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかな
| 作成日時：2019年9月4日 17時
