【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。泣き止んだあの日 ページ22

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「..修造、泣き止んだ？」



「いやお前よりは泣いでねーがら」



「いや修造の方が泣いでるがらね!?」





＿帰り道。


いつも通り、私は修造と帰っていた。



入学式のときも二人で帰った記憶がある。
最初も最後も、やっぱり帰り道だけは変わらないのだ。




泣いた泣かないの話をすると、どうしても思い出す。
昔の話。




「..ねー、修造さー……」



返事の代わりに鼻をすすった音が聞こえる。

ほら、やっぱり修造のほうが泣いてるじゃないか。
..なのに、




「･･本当、昔から色々とありがとう......」



「…礼言われるほどのことしてねーよ」



「ずっと、笑わせてくれた」




修造だってつらい思いして、

修造だって泣きたくなることくらいあったはずなのに、私の前で見せる涙は、いつも“感動したとき”の涙だった。



「泣くな、って。笑え、って。」





―――全部、修造の言う通りだったよ。




『俺が笑わせてやるから！



　笑っとけば、絶対良いことあるから！



　――だから、笑っとけ!』



本当に良いことあったよ。



笑えたんだよ、そばにいてくれたから。





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「…笑ったほうが可愛いから、に決まってんだろ」



「……嬉しい。好き」



「あー！やっぱ今の忘れろ！恥ずい!!」




手で目をこすり、上を向く。




「これまでの勉強内容も一緒に忘れそうだから忘れられませーん！」





貴方がいたから。ずっと、隣で笑ってくれていたから。




＿＿私は、やっとのこと泣き止んだんだ。





..

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