【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。三年間 ページ17

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「もう、明日かー...」



三月のカレンダーを見て、ぽそりと呟く。


もーういーくつねーるーとー、
なんてやっていた頃が懐かしいな、って笑った。



丸印がついてある九日は、明日。

何があるのかと言えば、中学校三年間のなかでいちばんのビックイベントともいえる
自分たちの卒業式。



目を瞑り、考える。



色々なことがありすぎた三年間を。


“変わらない”と信じてやまなかった日常が、実はたくさんの色で塗られていたことを。





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一年生、入学したての頃、
何部に入るのかと修造に聞いた。



『バスケ部だな。カッケーし、やったことあるし』



あの頃の修造は少しヤンチャだった。
確かに、小学校のときバスケをやっていて上手かったのは事実だったけれど、“カッケー”という理由でバスケ部に入部したのだ。


『じゃあ、私もそれにする！』


修造が私に『泣くな』と、笑えと言ったあの日から、修造にひっつき虫だった私は、“修造が入るから”という理由でバスケ部に入部。

最初こそどっちもどっちの理由だったけれど、練習やマネージャーの仕事を重ねていくうち、バスケが本気で好きになったしマネージャーとして皆を支えることが楽しくて仕方なかった。



修造のヤンチャも、部活に没頭するうち消えていった。




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二年生になって、後輩が出来た。



初めて赤司くんや緑間くんたちを見たときは、修造と二人で『アレはやばい』だの『簡単に追い抜かされそうだな…』だのと褒めちぎっていた。


初の先輩面で戸惑うこともあったし、正直赤司くんたちの方が先輩なんじゃないかと思うときもあった。
だけど、かなり頼りない私たちに“先輩！”と呼びかけてくれたり、敬語で話してくれたときはもう感動モノだった。


部活の休憩時間に話したりと、結構後輩くんたちとは仲が良かったと思う。




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三年生になって、考えたこともないことを考えた。


それは修造のことだったり、勉強のことだったり…。



今日を含め、明日も含めて最高の三年間だったと思う。
思うというか、もう断定する。


明日、最高の三年間だったと笑おう。





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...明日は、卒業式。







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