【Dｸﾞﾚ】天使の子。 -- ２ -- (ページ9)

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リーバーさんとジョニーさんが
話しているときに、

ジリリリリリンｯ!

神田のゴーレムが鳴り出した。

神田「何だ」

するとゴーレムから
ラビの明るい声が響いてきた。

ラビ「ユウ!朗報だ!!
やっとコムイを捕まえたんさ!!」

「それ、本当ですか!?」

ラビ「お？その声はAさ？
お前ら一緒だったんか」

神田「そんなことより、今はどこだ」

ラビ「食堂の近くさ。コムイなら
リナリーが押さえてるから逃げねえよ」

リーバー「よし、俺らも行くか」

神田「急ぐぞ!」

あたしたちは一斉に駆け出した。

神田は相変わらず
あたしの手を握ったまま。

「ねえ、神田」

神田「何だ」

「いつまで手掴んでんの？」

神田「ふん、お前がトロいからだろ」

「なっ…失礼な!」

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でも実際、神田は早い。
リーバーさん、ジョニーさんとは
あっという間に距離を離した。

あたしより早い人はあまりいないから
ちょっと新鮮な気分だ。

神田「………!!」

「んぐっ!」

そのまま吹き抜けまで出た瞬間、
神田は突然立ち止まって。

あたしは神田にぶつかった。

「ちょ、いきなり止まんないでよ!」

神田「……」

「神田あー？聞いてる？」

神田「…見てみろ」

言われた通りに前を見ると
―…… 言葉を失った。

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コムリンが異常発生していたのだ。

吹き抜けの通路だけじゃ足りないのか
一部は真ん中の穴に零れている。

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リーバー「おーい!!」

ジョニー「か、神田っ……速すぎ…」

後から二人が追いついたけれど
…やはり二人も唖然としてしまう。

「ど、どうすれば…」

リーバー「くそっ、回り道するか…」

神田「ちっ、おいバカウサギ!!」

神田はゴーレムに怒鳴る。

けれど、ゴーレムから聞こえるのは
アレンやラビのものと思われる悲鳴、
リナリーが怒る声とコムイさんの
勝ち誇った高らかな笑いだけだった。

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