【Dｸﾞﾚ】天使の子。 -- ２ -- (ページ7)

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部屋の扉を固く閉め、
ロボットが通り過ぎる気配を
扉越しに確認した後に
あたしたちはようやく息をついた。

「はあ……」

神田「んで、あれは何なんだ？」

アレン「あれは『コムリン・ミニマム』
っていうコムイさんの発明品です

なんでも従来のコムリンだと大きくて
暴れたときの被害が酷くなるので
今回小型化を謀ったとか……。」

神田「ちっ、下らねえ。
んなもん発明しない方がいいだろ」

神田は明らかに不機嫌になっている。
まるでコムリンに恨みがあるような…

そこでアレンが何か察したように言った

アレン「ああAは知りませんよね。
以前にも何度かコムリンには大変な目に
遭わされてるんですよ、僕たち」

神田「……あの野郎…俺の蕎麦を食いやがった…」

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ぼそりと呟く神田からは
殺気が溢れ出している。

そのせいか何となく寒気がした。

食べ物の恨みは恐ろしいって
本当だったんだなあ…。

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「それで、これからどうするの？」

神田「全部斬ればいい話だろ」

アレン「それなんですが……」

アレンは困った顔をして続けた。

アレン「あのコムリン、無差別に壊すと
何故だか分裂して増えるんですよ…。」

「なんでそんなとこだけ
凝ってるんだろう…」

神田「まあコムイだからな」

「じゃあ、どうするの？」

アレン「リーバーさんによると、
どうやら核のような存在の
コムリンがあるらしいんです。

それを壊せば全て解決します
でも………」

神田「まだ何かあるのか？」

いい加減神田もうんざりした表情だ。
コムイさんってとんでもない
トラブルメーカーだなあ……。

アレン「核の姿が分からないんです。
コムリンは一体ずつ微妙に姿が違って、
どれが核なのかさっぱり………」

「コムイさん本人ならわかるんじゃ？」

アレン「そのコムイさんが逃走中で…
今リナリーとラビが探してるんです。

それで、僕そっちに合流しなきゃ
いけないのでそろそろ行きますね」

そう言ってアレンは立ち上がった。

「じゃあ、あたしたちは…？」

アレン「多分科学班の人たちが
あちこちにいるので彼らから
情報を入手してください。
僕もすぐこちらに来ますので」

疲れてるでしょうけど
頑張ってください、と言って

アレンは部屋から出ていった。

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