【Dｸﾞﾚ】天使の子。 -- ２ -- (ページ5)

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「…………」

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ブローカー、師匠から聞いてたけど
人間が伯爵に加担するなんて。

アクマの恐ろしさを
人間たちはまだ知らない、だから
お金に目が眩んでしまうのだろうか―…

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神田「……おいっ!!聞いてんのか!!」

「うわお!?な、何よいきなり…」

神田「いきなりじゃねえ、
さっきからずっと呼んでた。
それよりもう着くぜ、支度しろ」

「あ、うん…」

教団に帰ればリナリーやみんないる。
初任務の帰りだもん、明るくしなきゃね

あたしは頬をペチッと叩いた。

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教団の地下水路から出ると
あたしは一つ伸びをした。

わざわざ門番のところまで
行かなくていいのは楽でありがたい。

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神田「お前、コムイに報告してこい」

「え、ちょ、あたし１人で？」

神田「俺は部屋に戻る。
ちっ………お前のお守りで疲れた」

それだけ言うと神田は踵を返した。

「ま、待って!!」

慌てて神田の後ろ姿に抱き着いた。

神田「なっ…!?/てめっ…」

「あの、道………わかんない…;」

あたしより神田の方が背が高いため
自然と上目遣いになる。

神田はちらりとこちらを見て
すぐに目を逸らしてしまった。

「だから…着いてきて？」

さすがに広い教団で迷子は厳しい
遭難したら帰って来れないし。←

神田「わ、わかったから、
…とっとと離せバカ!!」

「は!?バカとかひどっ!」

ってわけで二人で室長室に行くことに。

二人並んで廊下を歩き出した。

「ね、神田。怪我大丈夫なの？」

神田「…ふん。問題ない」

すごい怪我だったんだけど………
ま、人のこと言えないか。

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しばらく行って廊下の角を曲がった時、
あたしたちの目の前に何かが現れた。

すぐさま武器を構える。

神田「何だ…!?」

「こ、これは………」

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